2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21870054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
橋山 一哉 National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities, 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 特別協力研究員 (20546949)
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Keywords | ショウジョウバエ / 生殖細胞 / 性決定 / 配偶子形成 |
Research Abstract |
生殖細胞系列の性は生殖巣に取り込まれた後、周りの体細胞からのシグナルにより決定されると考えられている。しかし、申請者はショウジョウバエにおいて、Sex lethal(Sxl)遺伝子が雌胚の始原生殖細胞において発現すること、このSxl遺伝子を雄胚の始原生殖細胞で強制的に発現させ、雌個体に移植させると機能的な卵に分化することを見出した。以上の結果は、Sxl遺伝子が生殖細胞系列の性を決定する重要な遺伝子であることを示している。本研究では、Sxl遺伝子の下流で働く遺伝子カスケードを明らかにする。Sex lethal蛋白質は特定のmRNAに結合し、スプライシングや翻訳を制御することが知られている。21年度は、Sxl蛋白質の抗体を用い、結合するRNAの同定を網羅的に行った。結合したRNAを用いて、定量的PCRとマイクロアレイを行った。 その結果、既存の標的遺伝子に加え、新たに数遺伝子がSxl蛋白質に結合することが明らかとなった。現在、これら遺伝子が、性に依存して制御されているのか否かを検証している。
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