2009 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜組織特異的ペリオスチンアイソフォームの機能解析
Project/Area Number |
21890137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 憲一郎 Osaka University, 歯学部附属病院, 医員 (90552068)
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Keywords | 歯根膜組織 / ペリオスチン |
Research Abstract |
Periostinは歯根膜組織において特徴的に発現される細胞外基質の一つで、その機能については未だ十分に解明されていない。我々はそのなかでも歯根膜組織において特異的に発現しているPeriostin isoform、PDL-POSTNを同定している。そこで本研究は、このPDL-POSTINの歯根膜組織における細胞外基質としての機能の解明を行う事を目的としている。申請者らが作製したスプライシングによる欠損を持たないPeriostin(FULL-POSTN)および歯根膜組織特異的Periostin isoform(PDL-POSTN)を発現するアデノウイルスをNIH-3T3細胞にインフェクションを行い、1週間培養後培養上清の回収を行った。使用したPeriostin発現アデノウイルスが作成するタンパクには、c-末端部位にFLAGを付与している。回収した培養上清からPeriostin isoformタンパクを精製するため、抗FLAG抗体ゲルを充填したカラムに培養上清を通過させ、FLAG peptideを用いて競合的にPeriostinタンパクの溶出、精製を行った。精製された各Periostin isoformタンパクを抗Periostin抗体、および抗FLAG抗体を用いてウェスタンブロット法にて確認した。さらにクマシー染色にて精製タンパクの純度および濃度を確認した。染色の結果、精製タンパクは約5μg、純度も極めて高い事が確認された。この精製タンパクをプレートにコーティングし、細胞外基質として細胞骨格やシグナルカスケードに与える影響を調べる事により、PDL-POSTINの機能解析を行う予定である。
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