2021 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Study of the Concept of 'Free and Open Indo-Pacific: the Case of International Marine Order at Malacca Straits and Andaman Sea
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21H03703
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
河野 元子 総合地球環境学研究所, 経営推進部, 客員准教授 (80552017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 嘉宏 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80452366)
永井 史男 大阪市立大学, 大学院法学研究科, 教授 (10281106)
宮田 敏之 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70309516)
左右田 直規 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (30345318)
森下 明子 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (40822739)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | インド・太平洋構想 / アンダマン・マラッカ海峡 / 海洋秩序 / 地政学 / ボトムアップ型検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
「インド太平洋」という新しい地域概念構想の背景には、中国への牽制を意識したもので、インド太平洋を実際に構成する海域の検証による構成ではない。本研究では、ボトムアップ型の視点から「インド太平洋」という戦略概念を検証しつつ、その構想と実態に、その整合性の如何、現実とのギャップを踏まえつつ、いかなる「海の秩序」の構想が望ましいのか、アンダマン・マラッカ海峡を対象に、その周辺に位置するマレーシア、タイ、ミャンマー、インドネシア4カ国の関係と変容について現地調査と文献調査をつかって考察することを本研究では目的としている。 初年度2021年度は、①問題意識の共有と先行研究のレヴュー、②予備調査がおもな研究計画であった。①については以下の大きな成果があがった。一年を通して、定例的な研究会を10回以上行った。その内容は、分担者間の問題意識の共有、一方で分担者でカバーできない専門分野、とくに若手研究者の研究報告や意見交換を通じて先行研究や最新研究について知識を得る機会となった。さらに、マレー半島の歴史的発展と社会の変容について厚い研究蓄積のある黒田景子氏(鹿児島大学)の長時間にわたる研究会の実施を通して、マラッカ海峡・アンダマン海をめぐる関係諸国の歴史的展開について多くを学ぶことができた。研究協力者の報告機会を得ることで、歴史、経済発展、国際関係など多岐にわかる考察すべき点と本研究の研究った構想について再検討を加えるよい機会となった。他方で、②の予備調査はコロナ災禍のために行うことができなかった。しかしながら、繰越期間をみとめられたことで、タイ、マレーシアでの研究調査(後者は現地研究者の協力)を実施することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実績の概要で述べたように、コロナ災禍の影響で現地調査が難しく、当初予定したどおりの研究計画が実行されていない。繰越期間において、フィールド調査の実施もあるが、本格的な現地調査にはなっておらず、現地での研究遂行の如何など研究手法についての検討が不可欠となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ災禍による混乱は、今後ある一定の落ち着きを取り戻すことが予想されるため、できるところからの調査再開をすすめて、現地調査によるデータ取集と分析を試みることは、構成メンバー共通の理解となっている。 一方で、本研究は3年と比較的短い期間を設定したことから、成果については、現地調査に力点を置いた手法と別に、国内で成果をあげることができる手法について検討をしている。
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Research Products
(10 results)