2023 Fiscal Year Research-status Report
東京オリンピックが生み出した遺産に関する社会学的研究
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21K11361
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
石坂 友司 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (10375462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 考人 東海大学, 観光学部, 教授 (50631800)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 東京オリンピック / 遺産 / 社会学 / 都市 / メガイベント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は東京オリンピックの遺産(レガシー)がどのように生み出されていくのか、大会後を見据えた観点から、開催計画の検証と地域ではじまる諸実践の現地調査(質的調査)、社会調査(量的調査)を通じて社会学的に明らかにするものである。オリンピックの遺産とは、開催の過程、開催後の足取りを経て地域に生み出されていくものであり、開催計画が描いた青写真がどれだけ実現されたのかを大会後に検証するために、東京大会の準備・開催段階に焦点を当てた研究を行う計画であった。 今年度は、昨年大会後一年を経過した時点で行った、東京都23区の住民に対する量的調査の分析を進めた。東京大会への賛否がどのような項目に影響を与えているのかに加え、東京都民が大会に対してどのような評価を行っているのかについて検証を進めた。また、馬事公苑をはじめ、大会後に改修整備が進められてきた施設が順次オープンしてきていることにともない、現地での聞き取り調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東京大会開催をスポーツや都市の観点から分析できる社会学者を中心とした研究チームを組織し、研究会を開催するとともに、東京大会の遺産を検証する書籍の出版に向けた編集作業、原稿執筆を行った。また、研究成果を学会、研究セミナーで発表し、それをもとにして学会誌、研究誌へ執筆を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況がようやく落ち着きを見せ、現地での聞き取り調査が容易に実施できるようになった。2024年度に刊行を予定している研究書籍のための編集作業を行うとともに、研究成果の社会的発信を行う予定である。また、競技施設のオープン、選手村のマンション転用がほぼ完了するとみられることから、施設の実態調査や利用状況の調査を行いつつ、現地での聞き取り調査を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
今年度はほぼ予定通りに調査が実施できたものの、わずかながらの出張旅費が消化できずに終わった。来年度は研究会の開催と現地調査の実施を計画通りに行える見込みである。
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Research Products
(4 results)