2022 Fiscal Year Research-status Report
EPA介護人材のキャリア形成過程:「キャリア構築理論」にもとづくライフストーリー
Project/Area Number |
21K13043
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
藤原 京佳 京都産業大学, 全学共通教育センター, 講師 (50804853)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | EPA介護福祉士 / キャリア構築理論 / ライフストーリー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はEPA介護福祉士のキャリアがどのように構築されているかを探るものである。具体的には、「キャリア構築理論」にもとづきライフストーリーインタビューを行った。令和4年度は1)協力者Aのインタビューデータの分析の精緻化、2)キャリアおよびその周辺領域の文献の読み込み、3)協力者Bへの2回目のインタビューを行った。
1)協力者Aの分析は令和3年度にいったん終えたが、原稿執筆にあたり再分析する必要が生じ、精緻化を行った上で、協力者Aの仮のストーリーを作成した。その後、協力者Aに確認をしてもらい、協力者Aの指摘をもとにストーリーの修正を行った。 2)キャリア研究の理論的発展をまとめるにあたり、「キャリア構築理論」関連文献および他のキャリア理論に関する文献を読み込み、理論の変遷、理論間の相違などについて整理を行った。 1)と2)をもとに原稿執筆を行い、現在推敲中である。 3)協力者Bの2回目のインタビューを行った。協力者Bへの1回目のインタビューでは、日本で働く現在までの状況が大まかにわかったものの、日本を選択する理由や幼少期を含む母国での状況への理解が進まなかったため、2回目を実施した。2回目のインタビューにより母国の社会・経済状況が日本を選択する要因となっていたと同時に、協力者Bの幼少期の日本にかかわる経験も大きかったことがわかった。今後は、今回新しく得たデータと前回データから協力者Bのストーリーの作成および分析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
原稿執筆にあたり協力者Aのデータの再分析を行ったことと、協力者Aがコロナ禍で多忙であり、ストーリーを確認してもらうのに時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
協力者Aの原稿を仕上げ、論文投稿を行う。協力者Bの分析、ストーリー作成を進める。
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Causes of Carryover |
一人目の協力者の再分析の必要が生じ、分析作業を進めたため、他の協力者の調査にかかる費用を支出しなかったため。次年度は複数の調査を行う予定で、今年度の資金を充当していく。
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