2023 Fiscal Year Research-status Report
デジタル時代の建築アーカイブズに関する研究:建築家・葉祥栄の資料を対象として
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21K14334
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩元 真明 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (50772513)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 葉祥栄 / アーカイブ / 建築資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究にかかわる発表として以下3件がある。①Masaaki Iwamoto, Tomo Inoue, Shoichi Nakamoto, Nicole Gardner, Hank Haeusler. Naiju Community Center by Shoei Yoh: Pioneering Computational Architecture Applying Origami Geometry and Bamboo Formwork, IASS 2023 proceeding, pp.1095-1104 (July 2023) ②Shoei Yoh Archive Project: Revisiting the pioneering days of computational design. ARC Training Centre for Next-Gen Architectural Manufacturing Talk Series 02, University of New South Wales, Sydney (17 July 2023) ③「葉祥栄アーカイブ」. シンポジウム「大学建築アーカイブの挑戦」, 九州大学 (01 Nov 2023) 。また、研究と関連して、福岡アジア美術館において展覧会「葉祥栄再訪」(3/7から12)を開催した(企画、キュレーション、展示デザインを担当)。上記の成果により、交付申請書に記載した「建築記録の物理的保存、資料編成、目録作成、資料記述、公開の方法を具体的に明らかにする」という目的のうち、「建築記録の物理的保存、資料記述、公開の方法」に関する具体的検証が達成された。 この他、「目録作成」に関しては、また、デジタルデータのメディア(フロッピーディスク、CD、DVD)と建築模型に焦点をあて研究を行った。(2025年度発表の予定)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カナダ建築センターのアーキビストとの連携を強化し、ボーンデジタル資料に関するディスカッションとボーンデジタル資料の共同管理に関する研究を開始した。また、葉祥栄の作家論研究も共同研究として開始した。これは先導的な国際共同研究のシーズであり、当初の計画以上の成果といえる。一方で、ボーンデジタル資料の読み取りは資料不足で難航しており、当初の計画以下となっている。これらを総合して考えると、当初予定通りの進捗である。
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Strategy for Future Research Activity |
カナダ建築センターのボーンデジタルアーカイブ環境から積極的に学ぶことをまずは基本的な方策とする。あわせて、デジタルデータを含めた資料公開について、展覧会を通じて検証をしてゆく。展覧会は2024年7月(アデレード)と同年9月(東京)で予定している。
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Causes of Carryover |
追加調査が必要のため、次年度使用額を残した。次年度の使用計画は、旅費(調査地:熊本県小国町)および消耗品購入である。
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Research Products
(4 results)