2012 Fiscal Year Annual Research Report
ストレス評価・うつ病予知をめざすRNAバイオロジー研究
Project/Area Number |
22390146
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
六反 一仁 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10230898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 由紀 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00563454)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ストレス / うつ病 / 遺伝子発現 / RNAマーカー / マイクロRNA |
Research Abstract |
平成24年度の具体的な研究成果を以下にまとめる。 1)健康な医学科4年生28名の協力を得て、全国統一進級試験(CBT試験)ストレスモデルを用いて、急性心理的ストレスに応答する血清メデイエーターを解析し、炎症性サイトカイン(G-CSF、IFN-γ、IL-1β、及び、TNF-α)、Th2サイトカイン(IL-4、IL-5、及び、IL-13)、及びβ-NGFを報告した(Psychophysiology 2012)。2)同じく、医学科4年生のCBT試験ストレスモデルを用いて、末梢血のマイクロRNAのプロファイリングを行い、急性心理的ストレス特異的な血液中のマイクロRNAとしてmir144*`mir144, mir16を初めて同定した(Neurosci. Lett. 2012)。3)慢性ストレスモデルとして、医学科6年生の医師国家試験受験者のストレス応答も解析し、慢性心理的ストレスに応答するマイクロRNAとして、7つのマイクロRNA(miR-16, -20b, -26b, -29a, -126, -144 and -144*)を同定した(論文投稿中)。4)民間病院勤務者192名(男性:43名、女性:149名)のストレス評価を行い、①主観的会階層尺度はSDSと負に相関すること、②個人収入が300万円未満の人は、状態不安・特性不安・うつ状態スコアが有意に高く社会階層尺度が低いこと、③高ストレス群で639個の遺伝子が有意に変化し、細胞性免疫とヘルパーT細胞シグナル関連遺伝子の発現が低下することを明らかにした(論文作成中)。さらに、これらのヒトの研究と平行して、抗がん剤耐性に関連するマイクロRNA(J. Gastroenterol2012)、RNA結合タンパク質を介したストレス応答の研究(Oncogene 2013, J. Gastroenterol. 2013)などの成果も報告した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)