2013 Fiscal Year Annual Research Report
パプアニューギニアにおけるマラリア薬剤耐性ダイナミズムの集団遺伝学的解明
Project/Area Number |
22406012
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
美田 敏宏 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80318013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 高広 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90328378)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 熱帯熱マラリア原虫 / 薬剤耐性 / アルテミシニン / パプアニューギニア / 薬剤使用量 |
Research Abstract |
1.ダグア地区のおける抗マラリア薬使用の調査をおこない、薬の入手先は、ヘルスセンター、エイドポスト、各村落に配置されているマラリアヘルスボランティア(VHV)に限られることが明らかになった。また、保健省は2009年末にマラリア診断治療指針を改訂したものの、VHVに対するALの導入は2012年8月であった。同地区医療施設18カ所の薬剤在庫の横断調査により、2013年2月の時点では既存治療薬のクロロキンやアモディアキンの在庫はなく、ほぼすべて新規治療薬に置き換わっていた。 2.In vitro薬剤耐性試験をおこなった。2002-3年におこなった結果と比較してみると、クロロキン感受性がわずかに回復している傾向が見て取れる。 3.pfmdr1遺伝子におけるN86Y変異はクロロキン耐性に関連する。調査期間中に86Y変異頻度の有意な低下と感受性型である86Nの頻度の上昇が証明された。同様にY184F変異が有意に上昇していた。pfmdr1における86と184のアリルにおいて有意な連鎖不平衡が見られた(D = 0.17, D'= 1, r2 = 0.73)。 4.2013年にアルテミシニン治療の遅延に関連する新規SNPs(MAL10-688956およびMAL13-1718319 )がゲノムワイド関連解析によって同定された。2002-3年にダグア地区から得られた検体を用いて本SNPsの頻度について検討した。その結果、MAL10-688956に関しては、耐性型とされる変異が14%に観察された。一方、MAL13-1718319では1例感受性型と耐性型の混合感染が見られたが、他はすべて感受性型であった。2010年に同地区から得られた検体でも同様の傾向を示していた。メラネシアにおいて本変異はアルテミシニンの正式導入以前から存在していることから、メラネシアの地域特有SNPの可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Generation of Rodent Malaria Parasites with a High Mutation Rate by destructing Proofreading activity of DNA Polymerase.2014
Author(s)
Honma H, Hirai M, Nakamura S, Hakimi H, Kawazu S, Palacpac N, Hisaeda H, Matsuoka H, Kawai S, Endo H, Yssunaga T, Ohashi J, Mita T, Horii T, Furusawa M, Tanabe K.
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Journal Title
DNA Res
Volume: 未定
Pages: 未定
DOI
Peer Reviewed
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