• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Annual Research Report

強流帯を横断する船舶によるADCP観測データの較正

Research Project

Project/Area Number 22540451
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

仁科 文子  鹿児島大学, 水産学部, 助教 (80311885)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords船底ADCP / 流速誤差 / 船体動揺
Research Abstract

沖縄トラフを大陸棚に沿って北上し,トカラ海峡から太平洋に流出する黒潮の流路変動機構の解明ために行ってきたトカラ海峡を横断する定期フェリーによるADCP(超音波流向流速プロファイラー)のデータの処理・解析結果から,計測値には通常行われているデータ処理では取り除けない誤差が含まれている可能性が考えられた.その誤差の原因を突き止め,誤差を補正したデータセットの作成を目的として本研究では,①フェリー航路上のトカラ海峡最深部付近で流速計の係留観測を行って潮汐流を見積もり,船底ADCPデータに潮汐流による誤差がどの程度含まれているかを明らかにし,②3次元GPSシステムを用いて黒潮流域で船体動揺による流速誤差を見積もる実験を行い,③較正済み時系列データセットの作成,を行う計画であった.平成24年度は以下の観測およびデータ解析を行った.
①ADCPデータに含まれる潮汐成分を評価するために,平成24年6月に鹿児島大学付属練習船「かごしま丸」の航海に便乗し,平成23年6月にトカラ海峡最深部(29-21.48N,129-48.90E)に係留した3次元超音波流速計2台を回収した.この観測結果を用いて流速の潮汐成分を解析する予定であったが,係留系が黒潮により測器の測定限界以上に傾斜することがあり,計測期間の約半分が利用不能なデータであった.そのためADCPと同時観測を行っているデータをピックアップして流向・流速値を比較した.
② 平成23年7月に開始した3次元GPSシステムによる船体動揺観測を平成24年3月末日で終了した.
③フェリーADCPにより,トカラ海峡を横断する流向・流速データを103断面取得した.
これらのデータより,船体動揺の大きさを5段階に分け,流速誤差の評価を行い,船体動揺が最も大きい「荒天時」の流速の誤差は約11%であることがわかった.「荒天時」のみの較正を行ったデータセットを作成した。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi