2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22687016
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
前川 真吾 京都大学, 情報学研究科, 助教 (30467401)
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Keywords | 胚発生 / セロトニン / 形態形成 |
Research Abstract |
野生胚におけるセロトニンの解析 ゼブラフィッシュオーガナイザーでセロトニンが合成されているかどうか調べるために、抗セロトニン抗体を用いた抗体染色法およびmass sspectrographyを用いたトリプトファン代謝産物の解析を行った。野生型胚およびオーガナイザー欠失突然変異体ichabod胚を用いて抗体染色を行ったところ、野生型胚において胚全体にセロトニンの分布が認められた。一方、ichabod変異胚ではほとんど染色が認められず、野生胚でのセロトニンがオーガナイザーに依存することが明らかとなった。同様の結果はmass sspectrography法でも確認できたことから、オーガナイザーが原腸胚期においてセロトニンを合成していることが明らかとなった。 transglutaminase遺伝子の機能解析 セロトニンのオーガナイザーでの機能を明らかとする足がかりとして、セロトニン化の責任酵素であるtransglutaminase(tgm)遺伝子の単離を行った。RT-PCR法およびホールマウントin situ法からtgm2b遺伝子が原腸胚期に発現し、セロトニン同様胚全体で発現することが明らかとなった。さらなる機能解析を目指して、ウサギ抗Tgm2b抗体を作成した。抗体染色を行った結果、原腸胚期においてmRNA同様胚全体に発現が見られた。その後、筋肉などに発現が認められるようになった。この結果から、作成した抗体を用いることで、今後、予定している遺伝子ノックダウンを評価できると結論した。
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Research Products
(3 results)