2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22687016
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
前川 真吾 京都大学, 情報学研究科, 助教 (30467401)
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Keywords | オーガナイザー / 形態形成 |
Research Abstract |
1.セロトニンシグナル阻害胚の解析 ichabod胚、tphd2MOインジェクション胚、PCPA処理胚、Prozac処理胚を用いて昨年度と同様の解析を行った。その結果として、セロトニンシグナル阻害により初期胚においてセロトニンの生合成が減少することを見出した。この結果から、セロトニン合成酵素Tphd2が原腸胚期においてセロトニンの生合成を担うことが明らかとなった。 2.セロトニンシグナル阻害胚の細胞移動の解析 セロトニンが初期発生の細胞移動にどのような影響をあたえるかを明らかとするために、細胞移動のライブ観察を行う必要がある。そこで、まず、原腸胚初期の胚に色素を打ち込むことで細胞の追跡が行えるか試みた。様々な色素を試行した結果、細胞膜に特異的に結合する活性を持つ色素を用いたところ追跡が可能であることが明らかとなった。この手法を用いて、tphd2阻害胚での細胞移動の追跡を行った。予備的ながら細胞の背側への移動に異常が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた実験結果に関しては順調に得ることができた。しかし、年度中に使用する野生型および変異体から胚を得ることができず、更なる成果を上げることができなかった。このことからやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は申請書の通りに行う予定であるが、問題となっている実験材料である卵の入手を用意にするために飼育環境の改善を行う予定である。
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Research Products
(3 results)