2010 Fiscal Year Annual Research Report
摂食調節因子による自発運動及びエネルギー代謝調節機構の解明
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22700693
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
馬渡 一諭 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (40352372)
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Keywords | 自発運動 / 摂食調節因子 / Ghrelin / 内臓脂肪 / 肥満 |
Research Abstract |
運動不足や身体活動量の低下に伴う慢性代謝性疾患の増加は、我が国における深刻な問題である。先進国における活動・運動不足は、社会経済構造などの変化によるものと考えられているが、一方、自発的な運動意欲の低下も深刻な原因の一つと考えられている。しかし、自発的な運動を調節している機序は不明である。そこで本研究では、自発運動の調節機構を解明することを目的とし、自発運動を調節している因子の検索を行なった。これまでに、近交系にて高い自発的運動を行うモデル動物(SPORTS rat)を確立している。今回、このSPORTS ratは摂食調節因子Ghrelinの血中濃度が有意に低いことが明らかになった。さらに、SPORTS ratにGhrelin前駆体(prepro-Ghrelin)由来因子を筋注投与すると、自発運動量が有意に変化することがわかった。今後、prepro-Ghrelin由来因子がどのように自発運動を調節しているのか明らかにしていく。また、これまでに摂食を調節する因子が自発運動量を調節するという報告は少なく、他の摂食調節因子が関与している可能性も考えられる。今後、新たな自発運動を調節する因子を検索し、その調節機構を検討していく。Ghrelinなどの摂食調節因子は、エネルギーの供給(摂食量)の調節だけでなく、消費(運動量や代謝量)の調節にも関与しているのではないかと考えられた。
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Research Products
(3 results)