2023 Fiscal Year Research-status Report
働き盛り世代の仕事と認知症介護の両立への備えを促すVR学習プログラムの開発と検証
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22K11106
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
坂梨 左織 福岡大学, 医学部, 准教授 (20569644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 美登里 西九州大学, 看護学部, 准教授 (20761472)
大田 博 福岡大学, 医学部, 准教授 (10739775)
藤田 君支 九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
合馬 慎二 福岡大学, 医学部, 講師 (00465717)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Virtual Reality / 学習プログラム / Anticipatory caregiving / 認知症 / 家族介護者 / エンゲージメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、仕事と認知症介護の両立への備えを促すVRを用いた学習プログラムを開発することである。 令和5年度は、VRコンテンツ制作に向けて以下の3つを実施した。 1.認知症と介護に関する有効なVRコンテンツを検討するための研究会を実施した。認知症当事者、家族介護者、支援者ら9名と計3回の研究会を開催した。その結果、有効なコンテンツの内容を絞り込むことができ、令和6年度に制作に向けた準備を整えることができた。 2.VRコンテンツを認知症の人や家族介護者、支援者らと協働して開発しそのプロセスを評価するための尺度(PPEET)のバックトランスレーション、および言語的妥当性を検討し、日本語版を作成した。上記1.の実施と並行して、日本語版の信頼性・妥当性の検証を行う準備が整えることができた。 3.本学習プログラムの概念的枠組みとなる学習ニーズに関する先行研究(Sakanashi,etal,2023)のなかで、介護前の準備の必要性が明確になった。そこで、Bower(1987)の介護の5分類を参考に、Anticipatory caregivingに関する調査を開始した。現在、システマティックレビューに取り組むとともに、認知症の人の家族介護者を対象にインタビュー調査を実施し、3名の対象者からデータを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
VRコンテンツに関して、当事者を含めた参加者らと計3回の研究会で検討できたことにより、有効なコンテンツ内容を絞り込むことができた。また、前年度、令和3年度ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業として質の高いVR制作に取り組むことによって、制作のノウハウや機材利用を修得している。これが、スムーズな制作への展開へ影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
1.研究会を再度開催し、制作協力依頼と具体的な内容と日程の検討を行って撮影を実施する。編集後、作成したプロトタイプVRコンテンツを用いてその効果についてインタビューによって検証する。 2.上記制作過程を、尺度案(PPEET)によって評価し、信頼性・妥当性の検証を行う。 3.Anticipatory caregivingを明らかにし学習プログラムに反映させるための、システマティックレビューとインタビュー調査を継続して実施する。
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Causes of Carryover |
より有効なVRコンテンツの内容とするために、研究会の実施回数を増やし、参加者を吟味して十分な検討を行った。そのため、VR制作の開始を遅らせたことにより、制作費用を使用しなかった。コンテンツ制作の準備が十分に整ったため令和6年度に実施し、予算を使用する。
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Research Products
(2 results)