2022 Fiscal Year Research-status Report
IgG4関連眼疾患と眼窩MALTリンパ腫合併例の遺伝子および病理学的特徴の解析
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22K16944
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大湊 絢 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80773837)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | MALTリンパ腫 / IgG4関連疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではIgG4関連眼疾患と眼窩MALTリンパ腫の合併例に着目しその遺伝子解析と病理学的解析から合併例の疾患特徴を探る。それとともにIgG4関連眼疾患や眼窩MALTリンパ腫単独例の遺伝子・病理学的特徴と比較してその違いを検討し,治療方針の確立に資する分析を行う。また,IgG4関連眼疾患と眼窩MALTリンパ腫の合併例(合併例)の遺伝子的・病理学的特徴について調査する。同様にIgG4関連眼疾患や眼窩MALTリンパ腫の単独例についても遺伝子学的・病理学的特徴を調査し,合併例と単独例の間にどのような違いがあるのかを比較検討する。 研究対象となる眼窩MALTリンパ腫の症例と眼窩IgG4関連疾患の症例の整理を行なった。2010年以降で50症例が対象となることがわかった。ほぼ全ての症例はパラフィン包埋ブロックからのDNA抽出となる。年数の経っている標本についてはDNAの状態が宜しくない可能性もある。同法でのDNA抽出で正確なデータが得られる方法を現在模索している。また,同検体を用いて免疫染色を行う項目や染色の方法についても該当施設に問い合わせて今後有用な方法を検討していく。DNAの解析方法と免疫染色の方法が定まった時点でまとめて解析を行う予定である。 同時にさらなる症例・検体収集の手術を円滑に行う為にサージカルルーペを購入し運用を開始した。サージカルルーペは従来の眼科手術顕微鏡よりもワーキングスペースが広く取れる為,手術時間の短縮が見込まれる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
慢性的な人手不足のため日常臨床業務が減らず研究に割ける時間が限られてしまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床を手伝える人員を増やして自分の研究時間をもう少し増やす。その上で対象症例の解析をすすめていく。
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Causes of Carryover |
当初の予定よりも解析を開始するタイミングが遅れてしまっているため。対象症例に対する解析方法が確立したら次年度使用額も含めて解析のための費用に充てる予定。
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