2022 Fiscal Year Research-status Report
データ包絡分析及び産業連関分析の統合型サプライチェーン効率性評価モデルの構築
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22K20167
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中石 知晃 九州大学, 経済学研究院, 講師 (30967021)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | データ包絡分析 / 産業連関分析 / グローバルサプライチェーン / 電力産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ネットワークDEAと産業連関分析を統合した新たなサプライチェーン効率性評価モデルの構築を目的としている.具体的には,研究期間内に以下の2つの分析を行う必要があり,本年度は主に①に従事した: ①ネットワークDEAモデルに産業連関分析モデルを応用した独自のサプライチェーン効率性評価モデルの構築; ②多地域産業連関表(GLORIA)を用いた世界164か国の電力セクターのサプライチェーン効率性分析. ①に関しては,既に完了し,関連する英語論文1編「Environmental efficiency of the power sector in 43 countries considering global supply chains.」の執筆を行った.本論文は現在投稿前の最終調整段階に入っており,近くエネルギー政策分野のトップジャーナル「Energy policy」誌(Elsevier,2021年IF:7.576)へ投稿予定である.また,本論文内で採用されたDEAモデルを更にアップデートし,CO2排出削減ポテンシャルの推計まで行った新たな研究論文についても現在執筆中であり,本年度中での結果発表を目指す. 一方,②に関してはGLORIAのデータの整理時にデータベース自体の不完全性が発覚し,他の多地域産業連関表(EXIOBASE)や本年度中にリリース予定であるGTAPデータベース(https://www.gtap.agecon.purdue.edu/default.asp)での代用を現在検討中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体として,達成度は60%程度である.上述した研究計画の「①ネットワークDEAモデルに産業連関分析モデルを応用した独自のサプライチェーン効率性評価モデルの構築」がほとんど完了したことから,研究はおおむね順調に進んでいると言える.本年度は論文の執筆のみならず,国内外問わず学会での発表等も積極的に行っていきたい.
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Strategy for Future Research Activity |
今後はまず,上述したデータベース整備の課題に取り組む.また,現在執筆中の関連論文の分析結果を,学会発表を通じて精緻化すると共に,最終的に新たな査読付き英語論文として出版することも目指す.
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Causes of Carryover |
昨年度はPC周辺機器や専門書籍の購入を行った.また日本OR学会春季シンポジウムにも参加した.本年度は,ワークステーションの購入及び国際学会3件,国内学会3件に参加する予定である.
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