• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Clarification of progress mechanism for Barrett's esophagus according to assessment of oral bacteria and visceral fat

Research Project

Project/Area Number 23K10961
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

曽我部 正弘  徳島大学, キャンパスライフ健康支援センター, 教授 (60732790)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡久 稔也  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (60304515)
影本 開三  徳島大学, 病院, 特任助教 (60933356)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords逆流性食道炎
Outline of Annual Research Achievements

近年、欧米ではバレット食道からの食道腺癌患者が急増していることに加え、バレット食道のリスク因子である逆流性食道炎の本邦における罹患者数は約1,000~1,500万人に達していることから逆流性食道炎からのバレット食道進展予防は健康対策上の重要な課題である。申請者らは、これまでに肥満や特定の生活習慣は逆流性食道炎の発症だけでなく、逆流性食道炎からのバレット食道進展にも関与している可能性を報告してきたが、逆流性食道炎からのバレット食道への進展には、これらの要因だけでは説明できない症例も経験した。そこで申請者らは、これまですすめてきた消化器疾患と質的内臓脂肪や口腔内細菌に関連する研究を発展させ、新しい観点から逆流性食道炎からのバレット食道への進展メカニズムを明らかにすることを目指している。
令和5年度には逆流性食道炎症例とバレット食道症例の肥満度・BMI・ウエスト径などの身体所見や食事・飲酒・喫煙・運動などの生活習慣や血液検査所見などを比較した。バレット食道症例や重症度の高い逆流性食道炎症例の症例数が少ないことから、2群間における統計学的に有意な因子の特定には至らなかったが、一部の生活習慣や臨床データが2群間では異なる可能性が示唆された。令和6年度以降は更なるバレット食道や重症度の高い逆流性食道炎の症例の蓄積に加え、口腔内細菌および質的内臓脂肪の観点から2群間の比較検討を行うとともに、逆流性食道炎とバレット食道の両方を併せ持つ症例の特徴も調査していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

令和5年度には、逆流性食道炎症例とバレット食道症例の肥満度・BMI・ウエスト径などの身体所見、食事・飲酒・喫煙・運動などの生活習慣、血液検査・メタボリック因子・超音波検査などの臨床データを比較することができた。その結果、一部の生活習慣や臨床データが2群間では異なる可能性があることを見出すことができた。現在までのところ本研究はおおむね順調に進展していると思われる。

Strategy for Future Research Activity

令和6年度においては、これまでの研究結果をふまえて逆流性食道炎症例とバレット食道症例の臨床的違いを、統計学的に証明できるように十分な症例数を蓄積する予定である。加えて研究を発展させるために、次世代シークエンサー法による口腔内細菌叢の系統分類解析・菌種同定解析および質的内臓脂肪評価から逆流性食道炎症例とバレット食道症例の2群間の比較検討を行い、2群間の相違点や関連性について詳細に調査する予定である。

Causes of Carryover

令和5年度には、逆流性食道炎症例とバレット食道症例における唾液を用いた次世代シークエンサー法による口腔内細菌叢の系統分類解析および菌種同定解析について実施する予定であった。しかし令和5年度に集められたバレット食道や重症度の高い逆流性食道炎の症例数が研究前に想定していたよりも少ないことから、これまでの集積された凍結検体だけで口腔内細菌叢を測定・解析しても2群間での有意菌種を抽出できる可能性が低いことが想定されることに加え、令和5年度と令和6年度に集積した検体と別々に系統分類解析および菌種同定解析することで測定および解析費用が増えるために、令和6年度に一括して口腔内細菌叢の測定および解析を実施することとした。そのため令和5年度の予算の大半を占める唾液による口腔内細菌叢の系統分類解析および菌種同定解析についての測定費用は次年度に繰り越すこととした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 飲酒を含めた生活習慣の逆流性食道炎発症への影響.2023

    • Author(s)
      曽我部正弘,香川美和子,岡久稔也,高山哲治.
    • Organizer
      第131回日本消化器内視鏡学会四国支部例会. 合同シンポジウム.

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi