2023 Fiscal Year Research-status Report
Place of articulation and assimilation of Japanese moraic nasal by learners of Japanese: Observations on tongue shape using ultrasound.
Project/Area Number |
23K12212
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Research Institution | Maebashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
溝口 愛 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (10824823)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 第二言語習得 / 撥音 / 調音 / 日本語 / 超音波 / 鼻音 / 発音 / 中国語 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度である令和5(2023)年度は、防音室を購入し、実験環境の整備を進めた。さらに、本研究の前提となる研究(19K13254)で収集した日本語、英語、中国語、それぞれを母語とする話者の調音データの分析を進めた。テーマとなっている日本語撥音「ん」の調音点について、前提研究にて一部データの結果を発表済みであるが、今後、すべてのデータを分析し、総合的な議論をまとめる。 超音波診断装置で記録した舌運動動画データの分析については、さまざまな解析手法があるが、本研究では、一般化加法モデル(Generalized Additive Models: GAM)による解析を導入し、舌輪郭を統計的に比較することを可能にした。また、正中矢状断面の舌輪郭を描画する際、直交座標ではなく極座標を用いると統計処理を行う上でより正確なモデル作成ができるため、極座標を用いたGAMモデルを採用した。さらに、発話時の舌位置のばらつきを極座標GAMモデルを用いて数値化するプログラムを作成した。 超音波舌画像の分析手法については、国立国語研究所 共同利用推進センター・言語資源開発センター主催の第2回 音声生成に関する計測技術に関するハンズオンセミナー、および日本音響学会2024年春季研究発表会にて、言語研究への応用方法等を含めた事例紹介を行った。 また、超音波舌画像による多言語研究のための研究グループを立ち上げ、研究会を開催する等、超音波舌画像を用いた言語研究普及のための活動を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り防音室を購入し、実験環境の整備を行っている。収集済データについても、計画通りに分析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実験で収集したデータの分析をさらに進め、各母語話者データ間の比較を行い、学会発表、論文投稿へとつなげていく。
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Causes of Carryover |
防音室の納品が年度末になり、防音室で使用するPC等機器の購入が年度内にできなかった。次年度購入する予定。
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Research Products
(6 results)