2015 Fiscal Year Annual Research Report
仮想GPUを用いた大規模タイルドディスプレイシステム
Project/Area Number |
24500108
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
成見 哲 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (10342825)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | FPGA / タイルドディスプレイ / GPU仮想化 |
Outline of Annual Research Achievements |
ディスプレイを格子状に多数並べるタイルドディスプレイは、高解像度の大画面を安価に実現することが出来る。平成27年度は縦型3画面に対応した装置を学会発表したり、OpenGLの仮想化を実装した。 平成26年度に開発したFPGAによる縦型3画面タイルドディスプレイシステムは、100インチ程度のシステムを比較的コストパフォーマンスの高い55インチ程度のテレビを用いて実現出来、ベゼルが縦にしか入らないため文字なども表示しやすいというメリットがある。学会では小さいモデルでデモ展示を行って、使いやすさ等のフィードバックを得た。 また、OpenGLを使ったユーザーのプログラムを変更することなく、タイルドディスプレイに表示可能なシステムの基本部分を実装した。複数のパソコンの画面を組み合わせて一つのディスプレイとして見せる場合、通常は特別にプログラムを書き変える必要があるが、GPU仮想化ソフトウェアであるDS-CUDAを拡張することでプログラム変更の必要を無くした。 本課題では、FPGAを用いたティアリングのないタイルドディスプレイとして、9台のディスプレイに対応したシステムや、ステレオ表示や縦型ディスプレイに対応したシステムを開発した。市販のFPGAに搭載できるHDMI入出力の拡張ボードを開発することで低価格なシステムを実現した。また、OpenGLを仮想化することでユーザープログラムの変更なく大画面に表示できるソフトウェアを開発した。
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