2012 Fiscal Year Research-status Report
工業用精密カメラを用いた非接触手術ナビゲーションの開発
Project/Area Number |
24500549
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松本 希 九州大学, 大学病院, 助教 (60419596)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | ナビゲーション |
Research Abstract |
申請者は新しいレジストレーション技術である「STAMP法」を発表し高精度ながら低侵襲なナビゲーション手術を開発した。本手法は従来の侵襲的な手法と遜色ない精度を持ちながら侵襲を著明に軽減した。当施設では側頭骨浅部を扱う中耳手術で採用し、過去3年で50例を超える手術で安全に施行できることを確認した。 本年度はこのレジストレーション技術の低侵襲性と簡便性をさらに追求しあらかじめ仮レジストレーションが済ませてある「preregistered STAMP」法を開発した。これによりレジストレーション時間は30秒以内と、従来の10-30分のレジストレーション時間と比べて飛躍的な進歩を確認し、論文投稿中である。 また、工業用カメラを用いた完全非接触型のレジストレーション手法もその基礎実験は終了し現在模型を用いた精度評価を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
工業用カメラを用いた非接触型レジストレーションの基礎技術は当初の想定通り臨床応用が十分に可能と確認できた。現在までは概ね予定通りに進行していると考えているが、当初想定していたものよりかなり大型の機械となったため、今後手術室に持ち込むレベルの機械にまで開発を進める際に機材の小型化の面で遅れが出る可能性はある。
|
Strategy for Future Research Activity |
低侵襲レジストレーション「preregistered STAMP」方は、非接触法にも繋がる重要な臨床データであり引き続き研究を継続する。非接触カメラ型のレジストレーションはカメラメーカーと連携を取り精度評価、機械の小型化を目指し実用化を目標とする。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
精度評価用の側頭骨模型、および側頭骨模型を削るドリル先などの消耗品購入に充当する。
|
Research Products
(7 results)