2012 Fiscal Year Research-status Report
幼児及び小学生の多角的食育研究・実践を通した子育て支援
Project/Area Number |
24500914
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Matsuyama Shinonome College |
Principal Investigator |
香川 実恵子 松山東雲女子大学, 人文科学部, 講師 (30454896)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 子育て支援 / 食育 / 幼児 / 小学生 |
Research Abstract |
本研究は子どもの食育の現状と課題の把握し,改善に向けた方策を複数の手法を用いて多角的に調査分析し,新しい食育活動のあり方について提案することを目的とし,3か年計画で実施している。研究1年目の平成24年度は,幼稚園・保育所現場における食育の実態調査及び課題発見,幼児とその保護者に向けた多目的子育て支援食育活動の実践などを行った。 1.幼稚園・保育所現場における食育の実態調査および課題発見:愛媛県を中心とした保育所・幼稚園約200園から,聞き取りおよび観察により,食事に関する事例,食育への取り組みについて,情報収集を行った。幼児の食に関する100を超える事例を収集し,その中でも特に数が多かった「好き嫌い」,「食物アレルギー」について,その現状および対応や課題についてさらに分析すると共に,年齢別の食事の特徴について分析を行った。 2.幼児とその保護者に向けた,多目的型子育て支援食育活動の実践:子育て中の保護者およびその子どもを支援するため,時代の変化や保護者のニーズを反映させた,多目的型食育活動事業を企画提案,及び実践活動を行った。具体的には,幼稚園教育要領にある「楽しんで食べる」をテーマとし,“食べることは楽しいこと”,“一緒に食べる人がいること”を実感する事業計画として,低年齢児から参加可能な「子育て支援 お菓子の家をつくろう」を実施した。食べ物に関するゲームや歌あそびを取り入れたり,お菓子の家を描いたり,お買いものごっこで買い求めた食材を用いて実際に親子でお菓子の家を作って試食したりした。また,保護者が子どもに学ばせたい習い事トップの英語をとり入れた親子料理教室として,「子育て支援 イングリッシュキッチン」を実施し,英語の歌や絵本の読み聞かせ,英語遊びを取り入れた親子クッキングを実施した。事後アンケートの結果より,親子ともに高い満足度が得られ,好評であったことが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度実施した研究内容の達成度については以下のとおりである。 1.幼稚園・保育所現場における食育の実態調査及び課題発見について 愛媛県を中心とした保育所・幼稚園約200園から,聞き取りおよび観察により,食事に関する事例,食育への取り組みについて,情報収集を行った。その分析項目が多岐にわたるため,それぞれデータの解析をすすめているものの,全体の取りまとめがやや遅れている。しかしながら,全体の傾向や特徴はつかめており,成果をとりまとめて公開できるよう準備を進めているところである。 2.幼児とその保護者に向けた,多目的型子育て支援食育活動の実践について 子育て中の保護者およびその子どもを支援するため,時代の変化や保護者のニーズを反映させた,多目的型食育活動事業を企画提案,及び実践活動を行った。具体的には,「子育て支援 お菓子の家をつくろう」,「子育て支援 イングリッシュキッチン」を実施した。複数の子育て食育活動を当初の計画通りに実施できており,参加者のアンケート結果も好評であり,成果も上がっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は3か年計画で実施を進めており,平成24年度は幼児の食に関する調査・分析,および幼児を対象とした食育活動を中心に研究活動を行ってきた。今後は,対象を幼児のみならず,小学生にも広げ,食事の実態および食育の課題について調査を進めていく。また,「郷土愛媛の食」に目を向け,地域のよさや特徴をいかした食育活動に取り組み,食教材の開発を目指すこととしたい。 具体的には,①保育所,幼稚園,小学校現場での食育の実態及び課題の把握(保育園,幼稚園,小学校に対し,アンケート,聞き取り,観察により,食育の現状と課題,年齢による食事の状況の違いと課題の把握を明らかにする。)②食の課題の把握と改善に向けた活動及び教材開発(調査結果より明らかになった子どもの食の課題に対する解決策について検討する。課題解決ための方策を様々な角度から検討し,それを提示するとともに,教材開発を行う。)③学校・家庭・地域を結ぶ多目的食育活動の実践(「子育て支援 親子クッキング企画(イクメン企画パパと一緒にクッキング)」等,時代の変化やニーズに合わせた新しい食育実践活動し,そのフィードバックを通して,これからの子育て支援食育活動のあり方について提案する。)を実践していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.保育所,幼稚園,小学校現場における食育の実態調査および事例検討 対象を幼児から小学生に拡大し,学校現場から,食事に関する事例,食育への取り組みについて情報収集する。それらの各事例を研究・分析し,子どもの抱える食に関する問題を把握する。 2.子育て支援 多目的型食育活動事業「イクメン企画:パパと一緒にクッキング」等の実践:子育て中の父親を含む家族を支援する食育活動事業として,「子育て支援 イクメン企画:パパと一緒にクッキング」等を計画実施し,母親だけでなく父親の食育に対する意識・関心を高める。その他,小学生の夏休みを利用した食育講座等,ニーズに合わせた多目的食育活動を提案し,実践する。
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