2014 Fiscal Year Annual Research Report
老化マーカーの開発と老化制御因子の網羅的スクリーニング
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24510274
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
松山 晃久 独立行政法人理化学研究所, 吉田化学遺伝学研究室, 専任研究員 (90399444)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 経時老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は老化がどのようなことを意味しているのかを直感的には理解している。しかし、近年ようやく酵母や線虫、ショウジョウバエなどのモデル生物を用いた研究により、その制御因子が少しずつ見え始めたに過ぎず、その分子機構の大部分はまだ謎に包まれている。 細胞の寿命には、一つの細胞が何回分裂するかで規定される「複製寿命」と、分裂を止めた状態でどれだけの期間生存できるかという「経時寿命」がある。複製寿命は幹細胞など生涯を通じて分裂を続ける細胞の寿命についての良いモデルである。一方で我々の皮膚や臓器など分化した細胞は通常もう分裂しない。経時寿命はこれら分裂しない細胞の寿命制御機構を研究する良いモデルであるが、その研究は複製寿命に比べて遅れている。酵母のような微生物の場合、経時寿命は増殖を停止させた細胞集団を増殖可能な条件に戻した時に再び増殖できる細胞の割合(コロニー形成率)で測定されるため、時間と手間を要し、研究の大きな障壁となっている。 これまでに研究代表者らは、モデル生物として有用な分裂酵母の約5,000種類に及ぶ全遺伝子の99%以上をクローニングし、それらに小分子のタグを融合した後、ゲノムに挿入して発現可能にした株約5,000種類を樹立することにより様々な大規模解析法を開発してきた。本研究では、このリソースを用いて経時老化に伴って発現レベルが変化するタンパク質をスクリーニングし、細胞の老化の度合いを示すマーカーとなるタンパク質を同定した。最終的に経時老化と発現レベルとの相関性が良いタンパク質を5種類に絞り込み、それらに蛍光タンパク質を融合させて可視化することにより、細胞の老化度を蛍光強度で測定可能にした。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] 1.SUMOylation regulates telomere length by targeting the shelterin subunit Tpz1/Tpp1 to modulate shelterin-Stn1 interaction in fission yeast.2014
Author(s)
Miyagawa K, Low RS, Santosa V, Tsuji H, Moser BA, Fujisawa S, Harland JL, Raguimova ON, Go A, Ueno M, Matsuyama A, Yoshida M, Nakamura TM, Tanaka K
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Journal Title
Proceedings of the National Academy of Sciences, U S A.
Volume: 111
Pages: 5950-5955
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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