2012 Fiscal Year Research-status Report
大学生の英語教育における自己素材開発のメソッドー理論と実践
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24520608
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Saitama University |
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Principal Investigator |
ミルン アラン・ジヨージ 埼玉大学, 教養学部, 教授 (90400796)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 英語教育 / 会話練習 / 話題転換 |
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| Research Abstract |
本年度は研究プロジェクトの第一年であり、研究手法と研究体制の確立に主眼をおいた。調査器具として、複数のデジタルレコーダを購入した。これを用いて、調査用クラスで学習者の会話を自ら録音させ、英会話の上達度を確認させるという作業を行った。これによって、学習者が自分の英会話の上達の度合を確かめるとともに、研究者（教師）の側からもチェックできる調査手順を構築した。
その際、英会話の練習において話題の変更や会話の組立といった要素に学習者の意識を向けさせることの重要性が明らかになった。話題変更の重要性を学習者に意識させることは会話練習のモチベーションの向上につながるという研究者の仮説はかなりの程度確かめられた。学習者のフィードバックによっても、こうした仮説の妥当性が確認されている。
こうした成果はまだ中間的なものであるが、これらを主たる資料とした学術報告を2012年10月4－6日にインドのデリーで開かれた国際会議で行い、各国の研究者との意見交換を行った。同じく10月28日に福岡JALTにても報告を行い、国内の研究者との意見交換を行った。録音資料を活用することで学習者自身に自らの英会話力の上達度を客観的な視点から確かめさせ、かつ話題変更や会話の組立の要素に注意を向けさせるという授業方法の独創性と有効性は多くの学会参加者に認められたと考えられる。
録音資料の体系化、調査用クラスと通常クラスの比較などの研究課題は残ったが、第一年の作業としては十分な実績を得られたものと認識している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査クラスでの実験／調査は順調に進められている。
国外の学会での報告１件、国内の学会での報告１件を行い、研究の方向性についての国内外の研究者のコメントを得ている。
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| Strategy for Future Research Activity |
デジタルレコーダによる録音資料を活用して受講者に自らの会話力の上達度を確認させるメソッド、また会話力向上や話題転換への意識を向けさせるというメソッドの有効性を引き続き、調査クラスによって検証する。データの蓄積も定期的に行い、より実証的な調査を行う。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度、英国に出張し研究者によるレビューを求める予定であったが、録音資料をより充実してからレビューを行うほうが有効であると考えられたため、英国への出張は次年度に行うこととした。
この他に、調査の進行にあわせて、国内外の学会での報告を予定している。
必要な文献収集を行い、必要に応じてより高機能の調査機器の購入を検討する。
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