2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本人のための英語ライティングセンター構築の可能性とその実現計画
Project/Area Number |
24520717
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Research Institution | Nagoya University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
木村 友保 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 教授 (30329867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 雄大 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 准教授 (20547038)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 外国語教育 / アカデミック・ライティング / 英語教育一般 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は日本の平均的大学に英語ライティングセンターを構築する可能性があるか、あるとしたらどんな実施計画が立てられるかを提案することである。 この目的で、日本にある7つの大学および大学院のライティングセンターを訪問・調査をした。さらに米国にある1つの大学も訪問し、調査をした。まずその結果を研究代表者の所属する大学の研究紀要(名古屋外国語大学現代国際学部紀要9号、127-144)で報告した。研究2年目は、その調査報告を中国で開催されたSymposium of Second Language Writingで口頭発表した。ライティング指導の具体的提案については研究代表者がOmura Hama and English Lessonsというタイトルで研究紀要に発表した。研究3年目は、幸運にも、本研究で理論的基盤としたThe psychology of Written Composition やSurpassing Ourselvesの著書の一人、Marlene Scardamaliaに奈良市で直接インタビューすることができた。研究分担者はフロリダ州で行われたInternational Writing Center Associationの年次国際大会に参加し、米国のライティングセンターの実情について少し垣間見ることができた。またライティングセンターをその一部と成し、もっと広い視野からセンターの構築を考えるために、東京大学のグローバルコミュニケーションセンターを再度訪れ、そのセンター長である高田康成氏にインタビューすることもできた。 以上のような研究過程を経て、研究最終年に『日本人のための英語ライティングセンター構築の可能性とその実現計画』を出版できた。ただし、この報告書の読者の一人から頂いたコメントが示すように、本研究は今後、「英語ライティングセンターの背後に機能する『英語のレトリック』と『考える力』にもっと焦点をあてる」方向に進んでいくべきだと思う。
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Research Products
(7 results)