2014 Fiscal Year Annual Research Report
バイラテラル日本語会話学習教材開発のための日本語1万語規模談話コーパス作成
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24531215
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
谷 憲治 武蔵大学, 人文学部, 教授 (40350227)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 日本語談話コーパス |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、ほぼ研究実施計画通りに進んだ。また、外国における複数回の招待講演などで、その研究成果発表をタイミング良く行うことができた。しかし、次年度は、音声データのさらなる収集に集中したため、専門業者による文字データ化を後回しにするなど若干の計画変更を強いられた。しかし、 最終年度は、前年度の遅れを取り戻すべく4月より更なる音声データ収集とその分析、及び研究実施計画に基づく成果発表準備に励んだが、家族の急病、入院、および前後の在宅通院介護により、研究全体の大幅な遅れと研究実施計画の縮小を余儀なくされてしまった。特に論文発表及び全体データ発表に関しては、この科研費終了後に努力したい。 しかし、そのような事態の中、最終的には何とか2015年1月にはある程度の全体成果発表を招待講演において行い、総まとめとしての音声データ全体のテクスト化のための優良専門業者選定とコーパス作成に最大の労力を急ピッチで傾けた結果、かなり精度の高い日本語談話コーパス作成に成功した。音声ファイル自体は、総計200時間以上に及んだが、文字データ化においては余分なポーズ時間などを整理し、約100時間に圧縮した。更に、研究の目的に照らした文字データとしての価値は以下の通りである。 ①現代の大学生たちによる談話を元にしたコーパスであること。②2名から複数名参加の普段の自然な発話に基づいていること。③現代用語や表現および外来語を多数含んでいること。④談話におけるFillersも文字データ化したこと。⑤発話のやりとりのタイミングも表記したこと。 これらのデータ内容は、そもそもの科研費研究の目的として掲げた、日本語談話コーパスデータとしての希少性を示しているだけでなく、その発展としての自然な日本語会話のためのバイラテラル教材作成にも大いに役立つことが期待される。
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[Presentation] 日本の虫の音とオノマトペ2015
Author(s)
谷 憲治(研究代表者)
Organizer
社團法人台北市松年福祉會『玉蘭莊』(台湾)
Place of Presentation
社團法人台北市松年福祉會『玉蘭莊』(台湾)
Year and Date
2015-01-05
Invited