2013 Fiscal Year Annual Research Report
アジア民族間の口腔表在性癌発症背景の分子病理疫学的比較研究
Project/Area Number |
25305035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
程 クン 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40207460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 智 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30397161)
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10547516)
阿部 達也 新潟大学, 医歯学総合病院, レジデント (70634856)
朔 敬 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40145264)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 病理学 / 口腔癌 / アジア民族 / 口腔粘膜表在性癌 / 分子病理疫学 |
Research Abstract |
1) 症例収集:口腔癌およびその前癌病変症例を、中国では上海交通大学口腔医学院李教授、四川大学華西口腔医学院呉教授、ミャンマーでは国立医学研究所のミン副所長らに、それぞれ抽出を担当してもらうことについて協議した。肉眼的診断(写真撮影を含む)、口腔細胞診、採血、生検等の試料採取にはそれぞれの大学付属病院の歯科医師の協力が得られた。これらの症例については、現地研究者と組織標本のバーチャルスライドをそれぞれ検鏡しうる環境の基盤整備を行った。申請者らの確立してきた口腔表在性癌の診断基準を理解してもらい、診断の均てん化をはかるべく連絡をとりあっている。とくに、ケラチン分子種ならびに細胞増殖マーカ、細胞外基質の免疫組織化学によって、異型上皮・上皮内癌・微小浸潤癌を的確に区別して正確な診断をおこなうことが可能であるという共通認識を確立しつつある。 2) バーチャルスライド化:以上の病理組織標本の顕微鏡での検討による抽出は病理学的フィールドワークの基本であるので、初期の診断基準に関する技術移転は極めて重要なステップとなった。すなわち、今年度はスライドスキャナーの設備を導入し、各国から収集した症例の病理組織標本からバーチャルスライドを作成し、ネットワーク上に保存し、次年度以降の研究実施の準備をすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的に当初の研究の目的と計画に沿っている。とくに病理標本のバーチャルスライド化を実現するための第一歩として、スライドスキャーナーの設備を導入した。現地調査、症例収集、バーチャルスライド化なども順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
海外調査では、現地共同研究者の協力が成否を決定するので、その意見を尊重する必要があるし、国内の研究代表者ならびに共同研究者が常に現地調査に参加できるわけではないので、現地共同研究者を日本に招聘し、さらにネットワーク上で情報交換しながら協議し、密な連絡と信頼関係を築いたうえで、調査を継続させることに精力を集中していく計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者丸山 智、朔 敬への配分した助成金で、それぞれ小額に残りました。あわせて予定した試薬の購入にもおよばず、次年度の助成金に入れて使用することにしました。 上記とおり、試薬を購入する予定です。
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[Presentation] 口蓋腫瘍2013
Author(s)
程 クン, 丸山 智, 阿部達也, 山崎 学, 朔 敬
Organizer
第24回日本臨床口腔病理学会総会・学術大会
Place of Presentation
日本大学理工学部1号館 CSTホール、東京都
Year and Date
20130828-20130830
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