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2014 Fiscal Year Research-status Report

先端科学と小中学校理科の授業のつながりを実感できるプログラム開発と実践・展開

Research Project

Project/Area Number 25560071
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

貞光 千春  お茶の水女子大学, サイエンス&エデュケーションセンター, 特任准教授 (50372420)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords実験プログラム開発 / 理科教育 / 科学コミュニケーション
Outline of Annual Research Achievements

1、昨年度開発を進めていた簡単旋光計を、授業の中に取り入れるプログラムとして今年度は開発実施した。光学異性体を持つリモネンを用い、中学校1年生「光の世界」に加え、中学校2年生「化学変化と原子・分子」「嗅覚」の発展として『五感で分子の世界を体験しよう』を開発。本研究ではプログラム開発を中心に行い、実施については東京都理科実験支援事業、文京区理科支援事業として教育委員会から委託を受けた事業として行った。文京区立中学校全10校660名に対し、出前授業を行った。「分子を目やにおいで感じられてとても楽しかったです(生徒)」「分子や原子の分野は苦手だったけど、興味が出たからもう少し学習したい(生徒)」「五感に訴える授業で子どもたちも興味をひかれていました(教員)」という感想が得られた。
2、骨伝導の実験キットに使用した音源のシステムを使って、光や振動を使って情報を伝達する、「光通信のしくみ」の実験プログラムの開発を行った。本研究では実験プログラムの開発について行い、実施については東京都北区から委託を受けている理科実験支援事業やサイエンスラボで実施。
3、本研究にて一部追加の開発を行った骨伝導の実験について「身近な現象と中学校理科のつながりを実感できる教材開発 骨伝導スピーカーと聴覚のしくみ」のタイトルで日本理科教育学会(愛媛)で報告した。
4、National Science Teacher Association (NSTA), 2015 National Conference in Chicago シカゴで行われた全米科学教師協会全国大会に参加し、実践的な科学的活動のワークショップ等に参加、及び会期の前後にMuseum of science and industryなどシカゴに多く存在する博物館に訪問し、科学の話題の取り上げ方や学校向けプログラム等に関する調査を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

大学と小中学校の教育現場との連携の問題点解消への貢献を目的に、先端科学を取り上げつつも、身近な例や授業単元との関連が実感できる『ストーリー性』『手軽さ』がある魅力的なプログラムの開発目指した。26年度は昨年開発を始めていた「簡単旋光計」を単元との関わりを意識しながら50分の授業の中で出前授業として実施した。また「光通信のしくみ」については、中学校2年生「電流と磁界」の授業の中の話題として授業を担当した中学校教員に紹介していただいた。3年生の「科学技術と人間」の関連として面白いとの評価を受けた。出前授業など大学教員が授業を担当する形でのプログラム展開を行うことが多かったため、中学校教員自身に活用してもらえる環境作りは一部の実現のみにとどまっていることが課題である。

Strategy for Future Research Activity

27年度は引き続き新たなプログラム開発も行いつつ、授業で中学校教員が自ら利用したくなるような工夫を行っていく。そのためのマニュアル整備も重要な課題である。使い方のムービーなども簡単に取り込めるようなiBooksなどでマニュアルを作成する準備を進めている。開発したプログラムについては、理科教育学会等での報告を行う予定である。

Causes of Carryover

本研究ではプログラム開発と実施を行う予定であったが、実際には東京都北区理科実験支援事業や東京都文京区理科支援事業との共同実施という形で実施に関する人件費・消耗品費等の予算がほとんどかからなかったので、その分の支出が少なくなっていた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

27年度の期間延長の承認が得られたので引き続きプログラム開発を行うとともに、学校現場に展開する仕組み作り(マニュアルやキット複製)、得られた成果の報告を行うために使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 身近な現象と中学校理科の つながりを実感できる教材開発 骨伝導スピーカーと聴覚のしくみ2014

    • Author(s)
      貞光千春、千葉和義
    • Organizer
      日本理科教育学会
    • Place of Presentation
      愛媛大学
    • Year and Date
      2014-08-23

URL: 

Published: 2016-05-27  

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