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2014 Fiscal Year Research-status Report

大学英語教育におけるコーソーシングの展開とその評価のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 26370750
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

山中 司  立命館大学, 生命科学部, 准教授 (30524467)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsプロジェクト / プロジェクト発信型英語プログラム / アウトソーシング / コーソーシング / 大学英語教育 / 評価論 / プラグマティズム / スキルワークショップ
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、現状では国内での戦略的活用が十分になされていないと考えられる、大学英語教育における外部資源の活用(アウトソーシング)に着目し、適材適所で外部資源を活用する際、どのような場面を想定し、いかなる選定基準を設けることで、機関の英語教育の質を総合的に高めることができるのか検討するための基礎研究である。大学英語教育におけるアウトソーシング/コーソーシングは、英語教育の丸投げを意味しない。限定的かつ戦略的に外部資源を取り入れることで、米国をはじめとする諸外国の大学英語教育や、日本の企業の多くでは既に日常化しつつあるコーソーシングを取り込んだ英語教育モデルを構築し、導入のためのガイドラインを策定することを目指す。また英語教育関係者が選択できる1つの教育運営手法として本研究成果を広く一般に公開することを行う。
大学英語教育におけるアウトソーシング/コーソーシングは事例に乏しく、未だ十分に着目された方法論ではない。したがってまずは基礎的知見を得るため、広く社会一般で行われているコーソーシングの現状を調査し、大学英語教育に活用する観点から考察を行った。特に近年の産業界におけるアウトソーシングでは、人材教育において外部資源の積極的活用が多く見受けられるが、間接的に大学英語教育に示唆を与える事例を中心に調査を行った。本年度の成果は、理論研究の成果の一部を「大学英語教育における評価の「無力化」と「実用化」に関する一考察」(単著、査読有)『立命館言語文化研究』26/ 4, 331-344 2015/03に纏め、実践事例の考察を、"A Report on "English for Science & Technology at UC Davis" (単著、査読有) Ritsumeikan Higher Educational Studies 15, 101-112 2015/03に纏めた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度は事例調査を中心に実施し、概ね研究に必要となる事例を集め、実態を把握・考察することができたと判断したい。しかしながら調査を経て分かったことは、大学英語教育へのアウトソーシングに対する導入の難しさであり、事例に固有の環境変数の影響を大きく受けることであった。今後の研究の進捗が予想通り進まない可能性も斟酌し「おおむね順調に進展している」とした。

Strategy for Future Research Activity

[1] ケース・スタディによる外部資源活用の「型」の検討
鈴木佑治(立命館大学生命科学部教授、慶應義塾大学名誉教授)が1990年代より開発、複数の大学で実施してきた「プロジェクト発信型英語プログラム(Project-based English Program)」は、戦略的に外部資源の活用を大学英語教育にて実施する事例であり、コーソーシングといえる外部教育機関との連携が見られる。本研究では、ケース・スタディとして「プロジェクト発信型英語プログラム」における「スキル・ワークショップ」の事例を調査する。なお当ケースは、申請者が当該大学の関係者であり、種々のリソースにアクセスできる立場にある。許される範囲で数値データの分析、インタビュー、問題の発生とトラブルシューティングの記載を行い、先行事例として調査を纏める。なお本事例以外にもケースを数例取り上げ、現行のアウトソーシング/コーソーシングモデルとしてWeb等で発信し、ノウハウを共有できるようにする。
[2] 外部資源活用のためのガイドラインと評価基準の策定
[1]の成果に基づき外部資源活用のためのガイドラインと評価基準を策定し、それに関して国内外の学会発表及び、Facebook等を含むWebページを用いた成果の公開を行う。またパンフレットや寄稿、説明会の開催など、異なった形態での発信方法を実施する。

Research Products

(2 results)

All 2015

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] 大学英語教育における評価の「無力化」と「実用化」に関する一考察: 論文 "A Nice Derangement of Epitaphs" を問題提起として2015

    • Author(s)
      山中 司
    • Journal Title

      立命館言語文化研究

      Volume: 26/ 4 Pages: 331-344

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] "A Report on "English for Science & Technology at UC Davis": The Overseas Program of the Colleges of Life Scineces, Pharmaceutical Sciences, and Sports and Health Science"2015

    • Author(s)
      YAMANAKA, Tsukasa
    • Journal Title

      Ritsumeikan Higher Educational Studies

      Volume: 15 Pages: 101-112

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2016-05-27  

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