2015 Fiscal Year Research-status Report
サブカルチャー・コンテンツの取引拡大化―アニメ、ゲーム、音楽の取引コスト分析―
Project/Area Number |
26380472
|
Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
遠山 正朗 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (90306390)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 取引コスト / コンテンツ / サブカルチャー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アニメ、ゲーム、音楽の取引コスト分析に基づいて、サブカルチャー・コンテンツの総合的な取引拡大化を達成するための枠組みを研究することにある。取引拡大化にあたって、輸出増加を念頭に置くことから、日本におけるサブカルチャー・コンテンツの状況のみならず、アジアや欧米などにおけるサブカルチャー・コンテンツの状況にも留意し、それらも視野に入れる。この目的が達成されることにより、サブカルチャー・コンテンツの輸出国である日本のコンテンツ産業のさらなる発展を支持するための取引拡大化要因が明らかになり、ここに本研究の意義が見出され、そして実践上の方向性が示されることから、その重要性が見出される。平成27年度においては、本研究の目的を達成するために必要となる、サブカルチャー・コンテンツの現状に関する調査、デジタル・コンテンツの現状に関する調査を行い、それらを踏まえてコンテンツ取引の研究を進めた。その過程で、特にサービスの視点に基づくコンテンツ取引の研究に着手できたことは、コンテンツの取引増加に向けた研究にひとつの道筋をつけられた点で意義深く、今後の研究の基礎として重要な役割を果たすことが期待される。また、サービスの視点から接近する際に、供給側のソフトウェア不足に加えてハードウェア不足について明らかになったことも重要であり、コンテンツの取引拡大化に向けたボトルネックが明確化されたという意味からも重要な成果となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
進めている研究の方法的および内容的妥当性について、進捗している研究内容の纏りで発表することで、確認の一助となると考える。そのため、ここに至るまでおおむね計画通りに達成されてきている。
|
Strategy for Future Research Activity |
プロダクトライフサイクルを背景として、コンテンツの取引状況は変化の過程にあることから、適時性は重要な問題となる。そのためコンテンツの取引状況の把握に留意して研究を進める。また、本年度同様、進捗している研究内容の纏りで発表することにより研究の方法的および内容的妥当性について確認していく。
|