研究課題/領域番号 |
11671276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
丸野 要 帝京大学, 医学部, 助教授 (20209696)
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研究分担者 |
山川 達郎 帝京大学, 医学部, 教授 (10082116)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | apoptosis / Fas / anti-Fas monoclonal antibody / ヒト胆管癌細胞 / IFN-γ / caspase / IL-2 |
研究概要 |
[結果]1)HuCCT1およびHuH28細胞において,それぞれ21.7および30.9%のFasの発現を認めた。2)CH-11は0.01-1.0μg/mlの濃度で用量依存性に、HuCCT1およびHuH28細胞の細胞数を3日間でそれぞれ最高16.4および71.7%減少させた。3)CH-11またはIFN-γを加えた細胞においては、陽性controlど同じ位置のpeakを認め、DNAの断片化が証明された。4)CH-11を加えた細胞から抽出したDNAのelectrophoresisはsmear状となった。5)CH-11またはIFN-γで処理したHuCCT1およびHuH28細胞で、核の濃縮、断片化、apoptpsis小体などapoptosisに特徴的な所見が認められた。6)HuCCT1細胞においては、4B4はCH-11による細胞数の減少に変化を与えなかった。HuH28細胞においては、4B4はCH-11による細胞数の減少を41.7%抑制した。7)IFN-γの24時間の前処置により、HuCCT1細胞ではFasの発現は17.6%増加したが、HuH28細胞ではFasの発現に変化はなかった。8)IFN-γの24時間の前処置により、CH-11によるHuCCT1とHuH28の細胞数の減少はそれぞれ41.2%および8.2%増加した。9)IL-2のみでは3日間でHuCCT1の細胞数に変化はなく、IL-2の24時間の前処置によってもCH-11による細胞数の減少に変化はなかった。IL-2のみではHuH28の細胞数は3日間で11.2%減少したが、IL-2の24時間の前処置によってもCH-11による細胞数の減少に変化はなかった。10)IFN-γは0.1-100U/mlの濃度において用量依存性に、HuCCT1およびHuH28の細胞数を3日間でそれぞれ最高45.1%およよび87.8%まで減少させた。11)HuH28細胞において、CH-11の8時間処理によりcaspase-3を検出した。[結論]ヒト胆管癌細胞においてFasが発現していること、抗FasmAbまたはIFN-γによりapoptosisが誘導されること、4B4によりCH-11のapoptosis誘導作用が抑制されること、IFN-γによりFasの発現とapoptosis誘導作用が増強されること、さらに抗FasmAbによりcaspase-3が活性化されることが明らかとなった。
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