Project/Area Number |
10J02973
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
入路 光雄 九州大学, 大学院・農学研究院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | マサバ / ホルマリン固定卵巣標本 / バッチ産卵数 / GtH受容体 / マアジ / 産卵誘導 / 産卵時刻 / 産卵量 / 排卵後濾胞 / 飼育実験 / 親子判定 |
Research Abstract |
1)ホルマリン固定したマサバ卵巣標本における核移動期卵の簡易識別法の開発 前年度、10%ホルマリン液で固定した卵巣卵母細胞の透明化において、BA-BB液(ベンジルアルコール:安息香酸ベンジル=1:2)が有効であることが分かった。一方、BA-BB液はプラスチック製品を侵すこと、そして強い揮発臭をもつことから、資源の現場では取扱いに慎重を要する。そこで、BA-BB液に替わる新たな透徹剤の適用を検討したところ、尿素とグリセロールなどの混合試薬であるSCALEVIEW-A2(理化学研究所)が有効であることが分かった。 2)マサバ生殖腺刺激ホルモン受容体(GtHR)の機能解析 生殖腺刺激ホルモン受容体(GtHR;FSHRおよびLHR)に対する、マサバ生殖腺刺激ホルモン(FSHおよびLH)の結合特性を解析した。マサバFSHRおよびLHR遺伝子を、それぞれ動物細胞用発現ベクターに組み込み、レポーターベクターと同時に哺乳類細胞に導入した。また、マサバ脳下垂体よりFSHおよびLHを精製した。哺乳類細胞に発現させたGtHRに対するそれぞれの結合特性を、ルシフェラーゼレポーターアッセイにより評価した。その結果、FSHRはFSHへの強い結合親和性を示し、LHRは田への強い結合親和性を示した。以上より,マサバの卵巣内では,卵濾胞のステージ特異的に形成されるFSHRおよびLHRに、それぞれ自身のリガンドが結合することにより、卵黄形成および卵成熟が同一卵巣内で並行して進行することが示された。 3)マアジの飼育実験系確立における産卵誘導法の確立 一本釣りにより漁獲されたマアジ親魚に合成生殖腺刺激ホルモン(GnRHa)を投与し、コンクリート水槽内で飼育した。投与後2日目より産卵を開始し、約2週間に渡り産卵した。結果、マアジが21:00から24:00を中心に産卵することが初めて明らかとなり、この間のバッチ産卵数は4,160~33,400個であった。 以上より、天然マアジを用いる本研究がマアジの繁殖パラメータの解析に有効であることが示された。
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