Project/Area Number |
17653016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Politics
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
山田 正行 Tokai University, 政治経済学部, 准教授 (80297176)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | シオニズム / 政治思想史 / ナショナリズム / 民族問題 / 国民国家 |
Research Abstract |
平成19年度、本研究がおこなったのは、前年度までの研究をうけて、 1.1930年代から1940年代にいたる時期のシオニズム全般の思想的な動向の追跡、 2.イスラエル建国をめぐるシオニズム諸派の思想な対立、 3.本研究がとりわけ注目しているマルティン・ブーバー、ジュダー・マグネス、ハンナ・アーレント、レオ・シュトラウスなどの思想家たちの諸著作の解読 以上3点についての研究に時間が費やされた。本研究の主要な、あるいは最終的な目標は(3)の研究をすすあることであるが、前年度の研究の結果から、2の動向、とりわけ1930年代までのイギリスを中心としたシオニズムの活動がしだいにアメソカに拠点を移していくこと、およびアメリカでのユダヤ人の社会的・階層的なポジションに由来する独特の思想と行動により注意を払う必要が生じたため、同方面の事跡の探索にかなりの勢力と時間を割かざるをえなくなり、ひるがえって3に力を傾注できなかったのはやや残念であった。 しかし本研究の主要なターゲットの1人であるハンナ・アーレントの著作 The Jewish Writinsの翻訳作業が筆者もその一員として開始され、2008年度には刊行されることが決定し、そのうえで上記の2007年度における研究成果は活かされることとなった。筆者は2008年度は在外研究のため、上記翻訳以外の研究成果の発表は2009年以降になる見通しであるが、いずれにしてもまったく未開拓であること領域についで一定の見通しを与えること、その政治思想的意義を明らかにする成果をおおやけにする予定である。
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