Project/Area Number |
19K12570
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Tohoku Gakuin University (2023) Kyushu Sangyo University (2019-2022) |
Principal Investigator |
森下 俊一郎 東北学院大学, 経営学部, 准教授 (10735228)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 訪日外国人観光客 / おもてなし / 旅館経営 / 温泉 / 旅館 / インバウンド訪日外国人観光客 / 日本旅館 / サービスマネジメント / インバウンド / 宿泊業 / 訪日外国人 |
Outline of Research at the Start |
近年、急増しているインバウンド訪日外国人には、日本独自のおもてなしを求め、温泉旅館へ宿泊する者も多い。これまでの研究では、日本人客を対象とした顧客満足を得られるおもてなしの要因、旅館の経営実態について解明した。旅館経営者や女将へのインタビューの中で、外国人客に対し日本人客と同様のおもてなしを提供してよいものか悩んでいることを知った。本研究では、外国人客へのおもてなしについて、①人気旅館のおもてなしの実態、②外国人客が満足するおもてなしの要因、③外国人客が満足するためのマネジメント、といった研究テーマを設定し、宿泊客の口コミ分析、現地調査やインタビューを通じて解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度の実績として、査読付和論文2本、査読付英論文1本、査読無し論文2本、研究発表(日本語口頭)4回、国際会議発表1回であった。 これまで所属していた福岡市の九州産業大学から本年度から仙台市の東北学院大学へ移籍した。そのため、調査研究フィールドを九州から東北に本年度から変えることになり、そのフィージビリティ・スタディが本年度の研究の中心となった。具体的には、仙台市街近郊の遠刈田温泉、鳴子温泉に訪問し、各地域の現地調査とともにキーパーソンへインタビューを実施した。他にも仙台市の観光地としての繁華街の現状について専門家から聞くことができた。 現地調査から訪日外国人観光客の姿が少なく、九州の観光地や温泉地と比べ、見当たらないことを感じた。その理由の一つとして、観光・温泉地域および旅館・ホテルも訪日外国人観光客の受け入れ体制の準備どころか、外国人客のみならず観光客全体へのアピールが欠けていることが、インタビュー調査からわかった。この課題や背景を深掘りし、訪日外国人観光客の受け入れに成功している地域や旅館との比較を今後の研究課題として進めて行きたい。 その一方で、訪日外国人観光客に人気の旅館・ホテルの宿泊客のレビューのテキスト分析、および、宿泊業界のロボット化、効率・自動化に関わる事例研究など、これまで調査・研究してきた内容の学会報告や論文投稿も本年度は積極的に行った。 本科研の研究課題の最終年度のため、新型コロナウイルスの影響により遅れてしまった現地調査を、まず仙台市近郊の観光地や温泉地を始め、さらには東北地方を出来るだけ回ることを次年度の研究計画として考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、主に2020年度に計画していた現地調査やインタビューが、新型コロナウイルス蔓延による出張制限により、昨年度まで十分にできなかった。しかしながら、本研究課題の期間延長の申請が許可され、昨年以降から現地調査とインタビューを再開した。その現地調査とインタビューは、本年度から大学がある仙台市近郊の観光地・温泉地を中心に行った。その一方で、新型コロナウイルス蔓延期間に代替として行った、訪日外国人を中心とした旅館・ホテルの宿泊客の口コミのテキスト分析の結果について、学会報告および論文投稿を通じた研究成果の公開を本年度に行った。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は本研究課題の最終年度であり、新型コロナウイルスにより遅れていた現地調査とインタビューを出来る限り実施する。具体的には、4月中にアポイントメントをとっている仙台市の作並温泉と秋保温泉をはじめ、花巻温泉、乳頭温泉、銀山温泉、蔵王温泉、酸ヶ湯温泉、会津東山温泉など仙台近郊の温泉地の中からいくつか選び、また、訪日外国人観光客に人気のニセコや定山渓温泉など北海道、伊香保温泉、四万温泉、草津温泉など北関東にも調査の足を延ばしたい。これらの研究成果は12月の日本観光研究学会や来年3月のサービス学会で報告し、その発表以降の来年度には、論文としてまとめて公開したい。
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