Project/Area Number |
20K10805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
千葉 武揚 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (90781659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10237620)
本間 ともみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (90315549)
伝法谷 明子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (10553315)
山本 明子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (90826885)
金野 将也 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (20757786)
丹野 真理子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (00847577)
工藤 若子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (20847694)
須藤 沙也佳 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (40911194)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 急変時対応 / がん患者・家族 / がん治療 / 在宅 / 地域連携モデル |
Outline of Research at the Start |
がん治療を受ける患者・家族は、自宅等で体調が急変した時の対応が最も不安だとしている。また、がん治療を担う多職種も在宅療養中に急変した際、常時対応可能な場所の存在が治療を継続するために不可欠であるとしている。一方、地域でがん治療を担う医師は担当患者への24時間対応が困難であることや急変時の対応が課題であるとしている。そこで、がん治療を受ける患者・家族が住み慣れた地域で安心して自分らしく療養生活を送るためには、急変時対応に関する地域連携の仕組みづくりが必要であると考えた。 本研究の目的は、急変時対応の現状と課題を明らかにし、その対応を支える地域連携モデルを構築し、そのあり方を検討することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
【研究の目的】がん治療を受けながら在宅療養生活を送る患者・家族の急変時対応を支える地域連携モデルを構築するため、がん治療や救急医療を担う専門職を対象にがんやがんの治療に起因した急変時対応の現状と課題、急変時対応における地域連携の現状と課題について明らかにすることである。
【調査方法】がん治療や救急医療を担う専門職者を対象に個別インタビューを実施する。インタビューでは、がん治療を受けながら在宅療養生活を送る患者・家族のがんやがんの治療に起因した急変時対応の現状と課題および急変時対応における地域連携の現状と課題について対象者の考えや思いを語ってもらう。データ分析は、質的帰納的方法で行い、がん治療を受ける患者・家族の在宅療養生活における急変時対応の現状と課題、また急変時対応における地域連携の現状と課題と考えられる内容を明らかにする。
【結果】前年度までに調査を行なった対象者6名(救命救急センター等の救急外来に所属する看護師4名、外来治療センターに所属する看護師2名)の調査内容を分析している。分析結果(分析途中):救急外来看護師の急変時対応の現状は、急変の原因が抗がん剤によるものかアセスメントする、がん治療の知識不足により自信がなく対応に不安がある、終末期で意思決定の内容を確認できないままの救命処置にジレンマを感じる等であった。また急変時対応の課題は、がん治療に対する知識不足、開業医で治療を受けている患者が急変時にどこまで希望しているのか把握できない、がん治療の副作用で辛い患者にどう関わればいいのか悩む等であった。急変時対応における地域連携の現状は、かかりつけ医に情報提供を求める、在宅療養を支援する他職種を頼りにする等であった。また急変時対応における地域連携の課題は、かかりつけ医が不在で対応できない、在宅療養を支援する他職種との連携不足等であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査期間である令和2年度より感染が拡大した新型コロナウイルス感染症の影響により、研究協力者である医療従事者が業務多忙となったことから研究調査開始当初より令和4年度後半にかけて、インタビュー調査の依頼や実施が困難となった。感染動向が収束傾向となった令和4年度末より医療従事者への研究調査を再開したが、調査期間変更のための研究倫理申請や改めて調査対象者の選出を依頼するための対応に時間を要した。 また、令和5年度はがん治療を受けながら在宅療養生活を送る患者・家族を対象としたインタビュー調査を実施する計画であったため、調査の実施に向けた研究倫理申請や医療施設への研究協力依頼など調査の実施に向けた準備を進めたが、遅れていた医療従事者へのインタビュー調査も同時に進めていたため、患者・家族への調査は今後実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までにインタビュー調査を実施した内容の分析を引き続き行う。また、がん治療を受けながら自宅等で在宅療養生活を送る患者・家族を対象としたインタビュー調査の実施に向け、所属施設の研究倫理委員会より承認されたため、研究調査の協力を依頼する複数の医療施設の研究倫理委員会への申請を行っている。承認を得ることができた施設から、研究調査の協力依頼を順次進め、対象者へのインタビュー調査の実施と分析について、研究メンバー間で役割分担しながら効率的に進めていく。 また、調査結果から明らかとなったがん治療を受ける患者・家族の在宅での急変時対応に関する課題を解決するためには地域連携の視点に立ったとき、どのような仕組みが必要なのか、その仕組みを整えていくためにはどのような準備が必要なのかについて検討していく。
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