Project/Area Number |
21K08264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高木 美幸 順天堂大学, 医学部, 特任助教 (80599895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 祐介 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70372935)
角田 宗一郎 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80551209)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | Array tomography / 血尿 / IgA腎症 / FIB-SEM / Array Tomography(AT) / 馬杉腎炎モデル / grouped ddyマウス |
Outline of Research at the Start |
本研究では、「係蹄壁障害時には基底膜の断裂・融解・小孔形成と共に糸球体上皮細胞の突起構造の消失や剥離、内皮細胞の剥離などが起きることで赤血球の尿管側への漏出、つまり血尿を来す」という仮説の元、血尿が生じている際の糸球体係蹄壁の微細構造の異常を解明するため、FIB-SEMを用いて、実験腎炎モデルマウス・ラットの糸球体係蹄壁における係蹄壁障害時の三次元構造を観察し、その微細構造の変化を分析する。さらにはこの結果をヒトIgA腎症における尿所見と糸球体の観察で検証する。最終的にはIgA腎症の進展様式を形態学的に評価する基盤知見を樹立することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではIgA腎症での血尿発症機序解明のため、FIB-SEM法もしくはそれに準じた解析方法を用いて3次元の係蹄壁の超微細構造解析を目的とした。具体的には、第1に血尿が生じている際の糸球体係蹄壁の微細構造の異常を解明するため、マウス腎炎モデルについて、FIB-SEM法を用いての三次元的形態観察を行い、係蹄壁障害時の糸球体上皮細胞、基底膜、内皮細胞がどのように構造変化を起こすのか分析すること、第2にArray Tomography(AT)によるヒトIgA腎症における糸球体の観察で検証することで、ヒト腎炎における係蹄壁の微細構造の異常がどのように尿所見異常に反映されるかを解明することを予定した。 令和4年度は、前年に続いてマウス腎炎モデルによる形態異常について比較検討を行う予定であったが、予想よりも血尿の程度、頻度が少ないため安定した血尿検出が難しいこと、FIB-SEM法では糸球体全体の観察が難しく血尿所見をとらえきれないことが分かり、ヒトIgA腎症の腎生検組織を用いた解析を進めることとした。ヒト腎生検組織は、FIB-SEM法より広域な観察が可能なArray Tomography(AT)法を使って、ヒト腎生検検体の効果的な処理、観察方法を検討しつつ、該当症例の観察を進めた結果、AT法によるヒトIgA腎症(特に組織学的に活動性が高く、臨床的に血尿が多い症例)の観察により、特異的な病理所見と考えられる所見を確認することができた。令和5年度は、前年の観察結果を元に、より血尿が確実に検出できる症例を観察することで、血尿を来す形態異常を観察、検証できると考え、ヒトIgA腎症の中でも肉眼的血尿を認めた症例を抽出してAT法による糸球体全体の形態異常についての観察を進めたところ、効率的に血尿を来す形態異常と思われる所見を確認することができたため、現在論文報告準備中である。
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