Project/Area Number |
02J01962
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
辻本 敬 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 天然油脂 / 酵素触媒重合 / グリーンナノコンポジット / エポキシ化油脂 / シランカップリング剤 / 生分解性 / ナノファイバー / 両親媒性分子 / 人工漆 / 天然フェノール脂質 / 硬化性ポリエステル / 成分解性 / 鉄サレン / 超分子集合体 |
Research Abstract |
自然界に存在する生体触媒や天然油脂を利用し、新規硬化性高分子材料の合成を行った。 本研究では天然油脂を出発物質に用い、シランカップリング剤との混合により有機-無機ナノコンポジット(グリーンナノコンポジット)塗膜を合成し、得られた塗膜の物性評価を行った。本研究では有機成分として主に天然物由来のエポキシ化大豆油(ESO)を用いた。シランカップリング剤存在下、少量のカチオン性熱潜在性開始剤を添加し熱処理を行ったところ、硬化が進行し透明な塗膜が得られた。本反応ではシランカップリング剤とESOのエポキシ基が共重合し、さらにシランカップリング剤のアルコキシシラン部位の重縮合により無機成分が凝集したナノドメインを形成していると考えられる。ここで得られたナノコンポジットは無機成分の種類や添加量により膜物性や力学強度、熱安定性等の調節が可能であった。 両親媒性分子は容易に自己集積し、その結果、ナノファイバー等の高い軸比に特徴付けられるナノ構造材料を形成すると報告されている。しかし、一般に超分子集合体では化学結合を介していないため、熱等の外部刺激によりその集合体が容易に崩壊する。本研究では親水部に糖鎖、疎水部に植物油脂由来の長鎖不飽和基を有する硬化性両親媒性分子を合成した。本両親媒性分子は水/メタノール(1/1)混合溶媒中で容易に自己集積が起こり、ファイバー状超分子集合体が形成された。また、水中で本ファイバーをリポオキシダーゼ酵素により処理したところ、不飽和基の硬化が進行し、形態変化せずに不溶化した。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)