Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
本研究では,全天球動画像を利用者に提示し,仮想空間内で屋外環境を移動出来るテレプレゼンスシステムの構築技術の開発を目的とする.臨場感の高い仮想化現実空間を構築するために解決が必要な課題として,前年度までに「1.提示画像の視野・画質」,「2.インターフェースの直感性」,「3.視点移動と提示画像の整合性」の3つの問題に取り組み,これらを解決する基礎技術として全方位型マルチカメラシステムのカメラ内部パラメータ推定手法,カメラ外部パラメータ推定手法を開発した.本年度は,開発した技術を用いたテレプレゼンスシステムを試作し,ユーザの主観評価を行った. 試作したテレプレゼンスシステムは,動画像の撮影経路上を前進・後退方向に歩行移動し,自由に周囲を見回すことのできるシステムである.主観評価では,ユーザに高い臨場感を与えるために試作システムに取り入れた方策の有効性を確認した.試作システムに取り入れた方策は,課題「1.提示画像の視野・画質」に対するものとして,(A)全方位型マルチカメラシステムを利用した提示画像の取得,課題「2.インターフェースの直感性」に対するものとして,(B)歩行装置の利用,課題「3.視点移動と提示画像の整合性」に対するものとして,(C)提示画像のスタビライジングとした.ただし,これらの方策では,全方位型マルチカメラシステムの画像を利用する(A)ために,カメラ内部パラメータ推定手法を用い,提示画像のスタビライジング(C)を行うために,カメラ外部パラメータ推定手法を用いている.全ての方策を取り入れた試作システムと1つの方策を取り入れずに簡易な方法を用いたシステムとの比較を行い,アンケート調査によりユーザの主観評価した結果,これらの方策の有効性を確認することができた.
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