Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
平成18年度は、本研究の最終年度にあたる。しかも、本研究の開始が平成16年9月であったことから、平成18年度は9月までの半年間のみとなった。以上の状況から、本年度においては、継続実験と従来の研究成果をとりまとめながら、植物と土壌微生物の相互作用の解明と「炭」の適切な使用方法の体系化を中心課題とした。 本実験は、これまでの実験で整理されてきたファクターをふくめて、以下のようなデザインで実施した。「炭」については米炭を用い、「炭」と土壌の基本混合割合を1:8とした。菌根菌はECを用いた。土壌pHはおおよそ3.5とした。また、6種のPGPRバクテリアを用い、コントロールをふくめ14パターン(Control,M,B1,B2,B3,B4,B5,B6,M*B1,M*B2,M*B3,M*B4,M:B5,M*B6)による実験とした。 菌根菌かバクテリアを接種した実生は、コントロールの実生より旺盛な成長を示した。菌根菌とB4を混合接種した実生は、B3を接種した実生と比べて、成長が促進された。同様な成長は、菌根菌とB5・B6とにおいても認められた。しかし、実生の成長がB1より劣ってしまうことから、M*B1においては菌根菌とB1の接種が負の効果となることも明らかになった。同様の現象は、B2においても認められた。このことは、カラマツ実生の成長初期におけるバクテリア・菌根菌間における土壌微生物の競合によるものと推定された。最も大きな成長は、M*B5において認められた。以上の研究成果は、今後の土地利用や酸性化土壌の改良・森林土壌の修復などに大きな前進をもたらすものと考えられた。
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