Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
今年度の研究は、1)南インドの商業流浪民ヴァギリ社会の変容に関する研究、2)商業流浪民コミュニティ比較研究、3)商業流浪民社会の映像人類学的分析、4)想起と語りの研究、5)グジャラート語の習得に分けられる。1)は学会誌等(『南アジア研究』『コンタクト・ゾーン』『季刊民族学』)と日本文化人類学会で発表した。2)では、インドのヴァギリと世界で「ジプシー」と呼ばれている人々との比較研究を進めると同時に、アジア地域の行商形態を比較するために日本の事例も検討した。まず、「ジプシー」の人類学がはらむ諸問題を、ジプシー表象やフィールドでの出会いに内在する他者の非在から論じた論文(2007年刊行予定の共著本所収)で、その研究指針を明らかにした。次に、日本の浅草の露天商の生業に関する調査(2006年5月、7月、8月、12月、1月)と、ギリシャ、イタリアでロムの調査と資料収集(2007年1月、2月)を行った。この成果は、各種研究会(同志社大学社会的共通資本センター、見世物学会、「ジプシー」関連のイベント)での発表や講演で報告した。3)については、フィールドワークに基づいた映像作品を制作し、各種上映会や研究会、国際会議での上映と発表を行った。なお、映像人類学に関する理論的研究も進め、論文を共著で出版した。4)には「想起とコミュニケーション」研究会において行った資料収集が挙げられる。5)では有志による研究会を毎週もち、グジャラート州でのフィールドワークに備えた語学の習得と、ヴァギリ語とグジャラート語の比較が可能となった。
All 2007 2006 2005 2004
All Journal Article (9 results) Book (4 results)
南アジア研究 第18号
Pages: 1-23
コンタクト・ゾーン 創刊号(印刷中)
季刊民族学 第120号
Pages: 45-45
装うインド インドサリーの世界
Pages: 102-103
インド・ファッションの新世紀 (印刷中)
見世物 3号(印刷中)
文化人類学文献事典
Pages: 375-375
Pages: 258-258
Pages: 521-521