実験室・宇宙の複雑プラズマ放射吸収スペクトル物理モデル研究とコード開発
Project/Area Number |
05F05300
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高部 英明 Osaka University, レーザーエネルギー学研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG Feilu 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 外国人特別研究員
WANG Feile 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 光電離プラズマ / 非平衡原子過程 / 実験室宇宙物理 / 星の進化 / 宇宙物理 / レーザー / 速度方程式 / 分光学 / 非平衡プラズマ / 原子過程 / 光電離 / 実験室と宇宙 |
Research Abstract |
実験室宇宙物理学という新しい学術分野を推進するにあたり、その分野の重要な課題の1つである非平衡光電離プラズマ物理の理論研究者が必要であった。本課題は学術振興会の日中共同研究にも採択され、実験がスタートしていた。大阪で私の元でコード開発から、実験の解析まで実施できる人材として、旧知のWANG, Feiluを招聘した。彼女には2年間で成果を出すことができ、かつ、十分実験解析に利用できるシミュレーションコードの開発をしていただいた。彼女は中国国家天文台で星の進化を研究していたので、原子物理学に関する知識は豊富であった。しかし、原子課程を時間的に追跡するコードは作成経験もなく、物理自体もよく理解できていなかった。そこで、物理モデルの開発から開始した。1年でコードのおおよその構造はできあがり、これに、実験との直接比較が可能となるようにスペクトルを計算するHULLACコードと連携させた。日中共同実験を2つのテーマについて実施した。大阪ではプランク輻射源を窒素ガスに照射し、その光電離プラズマからの発光スペクトルを計測した。上海では輻射をSiO2のゲルに照射し、そこにX線を透過させ、その透過スペクトルを計測した。彼女はコード開発から実験解析まで2年間で実施した。実験から輻射温度が80eVであることが計測されている。実験結果と彼女の解析結果の比較から、プラズマ温度は20eVと極めて低いことが判明した。結果は5本の論文として日本、中国の研究者が投稿している。彼女は論文としてPhysics of Plasmasに投稿し、レフェリーコメントに従い修正し、掲載予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)