2次元界面におけるメゾスコピックドメインの分散安定性と分子レベル構造解析
Project/Area Number |
05J06215
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
樫本 薫 Kyushu University, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 国際研究者交流 アメリカ / メゾスコピック / ドメイン / 界面 / 界面張力 / 吸着膜 / X線反射率 / X線散乱 / ハマーカー定数 |
Research Abstract |
溶媒がメゾスコピックドメインに及ぼす効果に焦点をあてるため,油相にペルフルオロヘキサン(PFHE)を採用し,ハイドロカーボン(HC)アルコール(テトラデカノール:C140H)PFHE溶液/水界面吸着膜(Gibbs膜)を引き続き研究対象とした.界面張力測定によって得られたマクロなGibbs膜状態シークエンスに基づいて,昨年度と同様に米国Argonne国立研究所のAdvanced Photon SourceにてX線反射率測定をMark L Schlossman教授の指導のもとで実施した. C140H濃度一定(m_1=30μmol kg^<-1>)におけるPFHE溶液/水界面X線反射率の温度変化を測定した結果,高温サンプル(ca.296K)で見られないフリンジが低温サンプル(ca.291K)では見られ,界面内で電子密度プロファイルに明確なコントラストの違いを生じる吸着膜すなわち凝縮膜が温度変化によって誘起されることが示された.後者に対して2層モデルによるフィッティングから得られる炭化水素部分の電子密度は,HCアルコールのヘキサン/水界面吸着膜の場合に比べて大きく,HCアルコール表面凝固膜と同様の値を持つことからC140HはPFHE/水界面でRotator相を形成しているものと結論付けられる.周囲に存在するフルオロカーボン(FC)溶媒がC140Hの凝集度合いを強めていることが明らかとなり,HC-HC間およびFC-FC間における同種間相互作用よりもHC-FC間における異種間相互作用の方が小さいという考えで説明できる. 相転移温度近傍領域のサンプルでは,X線反射率が高温および低温サンプルの間の値を取って連続的に変化し,界面が部分的に凝縮膜で覆われた不均一な状態にあることを示唆している.
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)