多様性指向型有機合成による生理活性天然有機化合物およびその類縁体の合成研究
Project/Area Number |
06J05326
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
生駒 実 Tohoku University, 大学院・生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 多様性指向型有機合成 / 天然有機化合物 / 生物活性小分子 / ドラグマサイジンD / 鈴木-宮浦カップリング反応 / 含グアニジン構造天然物 / コンビナトリアルケミストリー / ライブラリー構築 / ドラグマサイジン類 / 鈴木-宮浦カップリング / 全合成 / グルタミン酸 / ダイシハーベイン / タンデムUgi / Diels-Alder反応 / マウス脳質内投与試験 / 自発行動抑制活性 |
Research Abstract |
本研究では多様性指向型有機合成によって天然有機化合物をモチーフとした生物活性小分子の探索を行なってきた。本年度は主に、各類縁体により、多様な構造および生物活性を持つことが知られているドラグマサイジン類の合成研究に着手してきた。具体的にはドラグマサイジンDの全合成研究に取り組んできた。ドラグマサイジンDはインドール環部にグアニジン構造が結合した構造を取っているが、全合成の過程においてグアニジン部の効率的な導入が鍵となる。そこで本研究では、効率的なグアニジン構造の導入のため、鍵反応として鈴木-宮浦カップリング反応を鍵反応とした合成を行なった。カップリングフラグメントとしては、インドール側鎖には臭化ビニル構造を導入したフラグメントを調製した。またグアニジン部に相当するフラグメントにはイミダゾールより誘導したアリールホウ酸フラグメントを調製した。これらのフラグメントに対し、種々の条件検討を行った結果、77%と良好な収率で目的とするカップリング成績体を得ることに成功した。その後、得られたインドールフラグメントの側鎖の官能基変換を行ない、得られたドラグマサイジンD左側フラグメントとした。これに別途調製を行なった左側フラグメントとのアミドカップリングを行なうことでドラグマサイジンDの炭素骨格を全て有する鍵中間体を得ることに成功した。このような合成法は鈴木-宮浦カップリング反応を利用した合成であるため、ビニルハライドおよびアリールホウ酸の組み合わせを変化させることにより、コンビナトリアルケミストリーヘの展開が可能であるため、後の天然物をモチーフとしたライブラリー構築の期待が出来る。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)