DlkとEsl1の相互作用による細胞分化・組織の発生を制御する機構の解析
Project/Area Number |
06J11483
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮岡 佑一郎 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | DlK / Esl1 / 発生 / 分子生物学 / DIK / Esll / Dlk |
Research Abstract |
前年度までにEsl1ノックアウトマウスが誕生後に死亡し、成育遅延も示すことを明らかにしていたが、さらにその表現型を詳細に解析した。Esl1ヘテロマウス同士をかけ合わせ、その各遺伝型の仔の割合を胎生9.5日目から生後3週間目までの各時点で観察した。その結果、出生直前の胎生18.5日目まではメンデルの法則に従った遺伝型の分布が認められたが、出生後から次第にEsl1ノックアウトマウスの割合が減少し、生後2日目には約90%のノックアウトマウスが死亡することが明らかとなった。その後は生後3週間目までに遺伝型の割合に大きな変動は認められなかったことから、Esl1ノックアウトマウスのほとんどは誕生後から生後2日目までに死亡するということが明らかとなった。 また、誕生したノックアウトマウスの約20%に腹部に空気が溜まることによる膨張が認められた。この表現型は口蓋裂が起きた際に頻繁に観察されることが知られているため、口蓋を観察したところ、約30%のEsl1ノックアウトマウスが口蓋裂を発症していることが明らかとなった。 さらに、胎生18.5日目や新生児のEsl1ノックアウトマウスでは尾の形成異常が認められた。アリザリンレッドとアルシアンブルー染色による骨格の標本を作製したところ、この異常は尾の脊椎骨の並び方が乱れているために起きていることが明らかとなった。これらの結果から、Esl1が正常な発生に必須の役割を果たしている分子であることが示された。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)