現代日本のフリースクールにおける道徳規範の生成と変容に関する実証的研究
Project/Area Number |
07J07420
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森田 次朗 Kyoto University, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 道徳規範 / フリースクール / 日常的実践 / 教育の公共性 / 生成論 / オルタナティブ教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本のフリースクールでのフィールドワークと、フリークールに関する文献・資料研究という2つの手法から、現代日本社会における道徳規範の変容と生成の過程を考察することにある。こうした課題設定のもと、平成21年度は、1)フリースクールでの参与観察と、2)フリースクールに関する文献研究を実施した。 1)フリースクールでの参与観察について。本年度は関東地区を中心にフリースクールでの参与観察と、オルタナティブ教育に関する日本最大規模の研究大会であるJDEC2010(日本フリースクール大会)での聞き取り調査とをおこなった(前者:(1)2009年4月-2010年3月に京都市南区、(2)2009年11月に東京都葛飾区、(3)2010年3月に東京都北区と世田谷区で実施。後者:東京都渋谷区で2010年1月に実施)。JDEC2010では、日本のフリースクール・スタッフだけでなく韓国のオルタナティブ・スクールである「代案学校」のスタッフからも聞き取り調査をおこなった。 2)文献・資料研究(理論研究)について。本年度は、フリースクールにおける道徳規範の変容ならびに生成過程を分析するための理論的視座として、「教育の公共性」の生成過程に関する文献を収集し分析をおこなった。本研究において生成論的な観点から公共性(公共空間)のあり方を考察することは、これまで公教育制度から「排除」されてきた「不登校」児童生徒をはじめ、義務療育の「未修了者」や外国籍の「不就学」児童生徒たちに対して、より開かれた道徳規範(学校規範や学校空間)のあり方を構想するという点で、きわめて重要な意味をもっている。
|
Report
(3 results)
Research Products
(9 results)