Project/Area Number |
09J07716
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics I
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小栗 秀悟 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ニュートリノ / 原子炉モニタリング / ステライルニュートリノ / ニュートラリーノ / 暗黒物質 / シンチレータ / 波形識別 / フッ化カルシウム |
Research Abstract |
実験の目標は、1tクラスのブラスチックシンチレータによるニュートリノ検出器を開発し、原子炉由来のニュートリノスペクトルを正確に求めることである。過去に測定された原子炉由来のニュートリノスペクトルは理論と少しずれていることが知られており、これを正確に測定することは未知の粒子の発見につながる可能性がある。 平成23年度は、360kgのより拡張したプロトタイプを開発し、大飯発電所においてニュートリノ観測を行った。地上でのニュートリノ観測は世界初の快挙である。以下にその経緯を述べる。 ・浜岡原子力発電所での測定 平成23年3月~5月にかけて、中部電力浜岡発電所3号機の炉心から40mの地点で、旧プロトタイプの試験測定を行った。 当初の予定では原子炉の起動前後で1ヶ月ずつ測定する予定であったが、東日本大震災の影響で原子炉が稼働せず、2ヶ月間バックグラウンドの測定のみを行った。2ヶ月間の無人での安定運転を達成した。 ・新プロトタイプの開発 年度の半ばは、ターゲットとなるプラスチックシンチレータの量を160kgから360kgに増やし、新たなプロトタイプを開発した。モジュールの数が増えても対応できるよう、モジュールの支持する構造、遮光方法などを改善した。 ・大飯発電所でのニュートリノ測定 平成23年11月~平成24年1月にかけて、関西電力大飯発電所2号機の炉心から37mの地点で、ニュートリノの初観測を行った。12月16日に原子炉のシャットダウンが行われ、約1ヶ月ずつ、原子炉onとoffのデータを取得できた。その結果、ニュートリノと判別される信号の変化の兆候を観測できた。またその一方で、バックグラウンドの大半が高速中性子であることを確認し、高速中性子とニュートリノの信号を分離する方法も確立した。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)