Project/Area Number |
11J11044
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
高山 大毅 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 江戸儒学 / 日本思想史 / 文人 / 徂徠学 / 水戸学 |
Research Abstract |
1. 亀井家及びその門人の思想・文学の分析 亀井家の学者と會澤正志齋・頼山陽との比較を試みた。亀井南冥・昭陽と會澤正志齋は、徂徠の「土着」・「封建」論の影響を受けながらも、異同が見られる。江戸期の「封建」論については、論考をまとめ、公刊予定である。亀井家の詩文については、威宜園出身者の詩風を視野に入れながら、研究を進めた。 2. 三都以外の地域の文人・学者についての研究 北九州の文人社会の特徴を考えるために、秋田の学問動向について調査した。地方での徂徠学受容とその後の展開を考える上で、示唆に富む資料であった。また、茨城県立歴史館所蔵の江戸末期の水戸学関連の資料を調査・分析した。正志齋の稿本との比較からは、水戸学者と古賀侗庵らとの対外認識の差異が明らかになった。さらに、熊本での学芸の展開についても考察し、時習館の創設にも関係のある水足博泉について論文(「水足博泉の統治構想-徂徠以後の「礼楽」論」、『中国哲学研究』第27号、東京大学中国哲学研究会、平成26年3月)をまとめた。 3. 武士の知的関心の検討 江戸前期に遡って、武士層の知的好奇心の所在を分析した。林羅山は、大名に対する「御咄」を行う際に、儒学の抽象的な概念をめぐる議論ではなく、古代中国の人物の行状や奇譚を取り上げることが多い。羅山『巵言抄』を取り上げ、武士の関心にあわせて羅山が談話や講義を行っているのを明らかにした(「林羅山『巵言抄』遡源―一体、何が浸透したのか―」、鈴木健一(編)『浸透する教養―江戸の出版文化という回路』、勉誠出版、平成25年11月)。羅山を比較対象として、江戸後期の昌平黌の学生の史論や怪談趣味を検討した結果、江戸期の儒学や漢詩文の「通俗化」に関して重要な知見が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)