1930年代ソヴィエト社会の文化的コンテクストにおけるM.ブルガーコフの文学
Project/Area Number |
11J40098
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
ヨーロッパ文学(英文学を除く)
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
梅津 雅子 (大森 雅子) 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ロシア文学 / ソヴィエト文化 / ミハイル・ブルガーコフ / プーシキン / セルバンテス / 『ドン・キホーテ』 / 比較文学 / 受容 / 教権主義批判 / 文化社会学 / ジャーナリズム / メディア文化 / モリエール |
Research Abstract |
本研究は、従来ソヴィエトの非公式の作家と見なされてきたミハイル・ブルガーコフ(1891-1940)が、実際は1920年代から30年代の公式文化との「対話」の中で、その諸相と関係性を保ちながら、創作の場を模索していたことを明らかにするものである。採用3年目の平成25年度は、研究計画に沿って、1930年代のブルガーコフの代表作である戯曲『アレクサンドル・プーシキン』(1934-35)と戯曲『ドン・キホーテ』(1937-38)に関する研究を行った。また、これまで私が進めてきたブルガーコフ研究を著書にまとめる作業も行った。 平成25年9月8日から18日までモスクワに滞在し、ロシア国立図書館付属手稿部において、戯曲の手稿を閲覧した。また、ロシア国立図書館本館とロシア国立公共歴史図書館で、1920年代から30年代のソヴィエト文化におけるプーシキン受容、及び19世紀から20世紀ロシア及びソヴィエトにおける『ドン・キホーテ』の受容について調査し、ブルガーコフの創作意図を当時の文化的状況の中で考察した。 そして、2013年12月6日に台湾の淡江大学で行われた国際学会において、「1930年代ソヴィエトの文化的コンテクストにおけるミハイル・ブルガーコフとアレクサンドル・プーシキン」というテーマでロシア語で口頭発表した。さらに、この発表をもとに、論文「1930年代ソヴィエトの文化的コンテクストにおけるブルガーコフの創作活動 : プーシキン像と芸術家の不死について」を執筆し、ロシア国立人文大学歴史人文学部の学術誌『新文学研究』第28号に投稿した。刊行は2014年6月の予定である。 戯曲『ドン・キホーテ』に関する研究成果は、平成26年度科研費(研究成果公開促進費)の「学術図書」に採用された単著『時空間を打破する ミハイル・ブルガーコフ論』(成文社)の終章の一部にまとめた。刊行は2014年12月末の予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)