歴史思想と心性論を手掛かりとした院政期思想史の全体的研究
Project/Area Number |
13J06929
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
森 新之介 早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,880,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 愚管抄 / 興福寺奏状 / 発心集 / 法然房源空 / 道心 / 菩提心 / 『選択集』 / 顕密体制論 / 思想史研究 / 明慧房高弁 / 別解別行観 / 語録 / 絶学意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究成果を査読付き論文1本、査読なし研究ノート1本として公表した。 まず論文「慈円『愚管抄』幼学書説」では、これまで後鳥羽院への諫言書とされてきた慈円『愚管抄』(承久年間[1219-21]成立)が、実は幼童二人への幼学書であったことを論証した。ほぼすべての先行研究が「愚痴無智ノ人」「末代ザマノ君」などとある『愚管抄』を後鳥羽院への諫言書と信じて疑わなかったことは、従来、君への諫言という行為が軽く考えられていたためだと見ざるを得ない。本稿の執筆によって、慈円や『愚管抄』だけでなく、当時の君臣関係についても再考すべきだという問題提起ができた。 研究ノート「拙著『摂関院政期思想史研究』拾補三章」は、報告者が3年前に刊行した拙著『摂関院政期思想史研究』に平雅行から批判が寄せられたため、これに応答したものの第4弾である。平からの批判は予想していなかったため、本稿は当初の研究計画にないが、報告者のこれまでの研究成果を検証し、今後の課題を整理する有意義な作業となった。また第3章では、平以外に坪井剛と中井真孝、城福雅伸からの異論にも応答し、現在の研究動向を整理した。 その他、10月には早稲田大学での日本思想史学会2014年度大会シンポジウム「思想史学の問い方――二つの日本思想史講座をふまえて――」でコメント「末木文美士報告へのコメント――両講座における中世研究の課題――」を行い(その要旨は今年9月刊行の同学会誌に掲載予定)、11月には寺社縁起研究会11月例会で口頭発表「『発心集』後人裏書攙入説」を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)