国際バカロレアに関する理論的・実証的研究―「知の理論」を中心に―
Project/Area Number |
18J20217
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Education
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Research Institution | University of Tsukuba |
Research Fellow |
江幡 知佳 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 国際バカロレア / 高大接続 / 国際通用姓 / 比較研究 / 大学教育 / ディプロマ・プログラム / 知の理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の3年目に当たる本年度は、以下2つの論文を発表した。 第一に、国際バカロレア(International Baccalaureate:IB)を履修・修了していることは、日本の大学教育の文脈においていかなる意味をもつかを、日本の大学に在学しているIB修了生を対象としたインタビュー調査の実施・分析により、明らかにした(江幡 2020a)。具体的に、以下のことを論じた。日本の大学教育に焦点を当てると、IBを履修・修了していることは必ずしも円滑な接続を保証しない。なぜなら、IBの学習を通じて獲得した力が大学教育で活かされるか否かは、大学でとられる授業方法や評価方法、ならびに学部学科(専門分野)の性質に規定され、かつIBを履修・修了したゆえの接続上の困難があり得るからである。 第二に、なぜ米国では、IBが普及したのかという点について、米国において蓄積されてきたIBの教育効果研究の系譜を追うことによって、考察した(江幡 2020b)。具体的に、以下のことを論証した。米国では、ハイスクールのカリキュラム改善、ならびに、結果としての生徒の大学進学準備の向上がIBに対して期待されてきた。すなわち、大学準備プログラムとしてIBはとらえられ、ゆえに、大学進学率や大学卒業率、リテンション率等を指標としてIBの教育効果が検証され、多くの研究でその効果が実証されてきた。その後、なぜIBを経験した生徒の大学進学率や大学卒業率、リテンション率等は高いのか、言い換えれば大学準備プログラムとしてのIBの有効性の根拠が問われ、知識に加えて、大学における学修に必要とされるスキルや態度の修得に、その根拠が求められてきた。そのような研究成果は、米国におけるIBの普及をこれまで後押ししてきたと言え、結果として、今日米国のIB認定校数は、世界中のIB認定校のうち約35%を占めるまでに至った。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)