Project/Area Number |
18J20645
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
European literature
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤澤 大智 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2020: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2019: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2018: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | イタリア文学 / 受容史 / イタリア哲学 / 語源学 / レオパルディ / ペシミズム / 想像力 / 対話篇 / 翻訳 / 認識論 / 快楽 / 詩学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はまず、主に19世紀後半のイタリア文学におけるレオパルディ受容について研究を行った。その結果、扱った詩人の作品から、レオパルディから影響を受けたもの、あるいは少なくともレオパルディとの類似が見られるものが数多く見つかった。それらで模倣の対象となっているレオパルディの作品は、これまでの研究において考えられていたように田園詩に限られたものではなく、実際には多岐に渡っており、模倣の仕方にも一定の法則性や形式の類似が見られため、これらの詩人の中には、レオパルディを受容することについての一定の共通観念があったと考えられる。また、レオパルディは模倣の対象としてだけではなく、物語や詩における参照先あるいは崇拝の対象としても、当時の作家たちに対して大きな役割を果たしていたことがわかった。次に、最終的には延期されたもののワルシャワ大学で予定されていたシンポジウムのため、哲学者アリオッタのレオパルディ解釈の独自性をその他の著作との関係の中で分析するとともに、アリオッタの著作が巻き起こした論争の20世紀イタリア哲学における位置付けについて研究を行なった。それと並行する形で、19世紀の先行研究のサーヴェイも行った結果、いくつかの優れた研究が見つかり、一般に最新のレオパルディ研究の発見として語られるものの萌芽が、すでにそれらの文献に数多く見られることがわかった。「フレデリック・ルイスとそのミイラたちとの対話」についても、可能な限り先行研究の調査を行なったものの、これについては、独創的な立論を行うには至らなかった。一方で、『ジバルドーネ』を時系列的に読み直す作業に尽力し、その結果、とくに語源学についてのメモにおいて、その他の断片や著作との密かな関連性が数多く見出された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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