学習後の振り返りにおけるメタ認知的方略獲得の支援ー「教訓帰納」の質に着目してー
Project/Area Number |
18J22822
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
柴 里実 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 学習方略 / 教訓帰納 / 数学的問題解決 / 教師の評価 / 振り返り |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 調査研究の実施 数学的問題解決の失敗場面で学習者が引き出す教訓の質を評価し、その後の問題解決および概念的理解との関連を検討した。中学2年生80名を対象として、数学の定期テストで正答率が低かった4つの問題を題材に教訓帰納課題を実施し、その1週間後に、事後テストとして同型問題と概念理解問題を出題した。事後テストの問題解決得点を従属変数、教訓の質得点・定期テストの問題解決得点・定期テスト成績を独立変数とした分析の結果、因数分解, 展開公式の応用, 確率の3つの問題で、教訓の質得点が事後テストの問題解決得点に影響を与えていることが示された。また、概念理解問題でも同様の分析を行った結果、因数分解, 展開公式の応用の問題で教訓の質が影響を与えていることが示された。 2. 実践研究の実施 COVID-19拡大に伴い休校となった高校で、学習方法を学ぶことを目的とした特別講座(学習法講座)をオンラインで実施した。高校1年生33名を対象に、英語と数学をテーマに全6回の講座を企画・実施し、筆者は数学の「失敗活用講座」を担当した。講座では、普段の家庭学習での振り返りの具体例として教訓帰納の使い方を伝え、質が低い教訓例に対して改善案を考える、誤答例に対して教訓を引き出すというグループワークを実施した。講座終了後には、生徒が教訓帰納に取り組んだノートの写真が提出され、次の問題解決につながるような問題のポイントや、間違いを防ぐための注意点に関する教訓が引き出されていたことが確認された。 なお、実施予定であった中学生に対する個別実験は、COVID-19拡大によって実施が難しいと判断され、中止となった。代わりに、質の高い教訓を引き出すための思考に関する検討を進めるため、1の調査研究で質の高い教訓を引き出していた中学生3名に対して個別のインタビュー調査を行い、教訓帰納中の思考に関する発話を得た。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)